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目次
◆棋譜情報・出典
掲載:将棋月報(1939年2月10日発行) P95~96より。
対局日:不明
先手:間宮純一 三段
後手:和田庄兵衛 三段
戦型:雁木囲い
◆「雁木囲いで入玉!『リアル雁木の神野』"間宮久夢斎"」ハイライトシーン
本局の見どころを紹介!
【第1図は27手目▲6九玉まで】
戦型は雁木。入玉は難しいか…?
今回先手の間宮純一 三段(当時)が選んだ戦型は雁木囲い。
普通の感覚だと、この雁木囲いで入玉を狙うのは難しく容易ではありません。
将棋漫画「ハチワンダイバー」のキャラ"二こ神"(神野神太郎)が
「雁木囲いで入玉を狙う」という作戦を使っていましたが
敵陣から遠い▲6九玉型の雁木で入玉を狙うのは現実的ではない…と
実戦で雁木囲いを使ったことのある皆さんは何度も思った事でしょう。
だが…先手の入玉流の使い手間宮久夢斎は
「雁木囲いで入玉を狙う」事を簡単に実現させてしまうのでした。
ポイントは上記 第1図で先手が▲7五歩型である事。
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【第2図は32手目△6五歩まで】
後手は右四間飛車急戦!ここから戦いに。
そこから5手進み、後手の和田庄兵衛 三段(当時)が右四間飛車から△6五歩!(上記 第2図)と仕掛けてきた局面。
先手の▲6九玉を△6二飛で正面から狙う積極的な展開だが、
▲7五歩・▲7六銀型を作ったことで後手の攻めを受け止めながら入玉を狙う事ができるのでした。
ここから7筋~5筋に厚みを作って入玉の陣を作り上げる、久夢流の手厚い指し回しは雁木党必見である。
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【第3図は57手目△8三飛まで】
▲6七玉を前へ送る"入玉流"の一手とは?
そこから戦いが始まり、一度局面が落ち着いた局面が上記 第3図。
先手は気がつけば▲6七玉型の三段玉「久夢流囲い」を完成。
さらに7筋~5筋に位を取り、その真下に金銀金が三枚並ぶという最高の入玉布陣が出来上がった。
この上記 第3図から先手は入玉を狙いたいのですが、
六段目の金銀を五段目へ送り出す入玉流の手筋とは?
そして一瞬の隙を逃さぬ、後手の和田庄兵衛 三段の切り返しも参考になる一局だ。
気になる次の一手!
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◆出題◆
入玉戦法『間宮久夢流』より
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難易度:かんたん
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