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目次
◆棋譜情報・出典
掲載:将棋月報(1943年9月10日発行) P19より。
対局日:不明
先手:間宮純一 四段
後手:橋爪敏太郎 四段
戦型:間宮式角換わり▲7七金型早繰り銀
◆「1943年の『間宮流▲7七金型早繰り銀』その2」ハイライトシーン
本局の見どころを紹介!
【第1図は21手目▲7七金まで】
間宮四段は先手番でも▲7七金型を採用。
この上記 第1図は角換わりで先手▲7七金型早繰り銀を採用した将棋。
前回の棋譜では「△3三金型早繰り銀」を採用していたが、
なんと先手番でもこの形を採用している所から
間宮純一 四段(当時)は随分この7七・3三へ金を上がる形を好んでいたようだ。
(これ以外の棋譜でもそうなのだが、
他の戦型でも金を7七・3三地点へ上げて使う将棋が本当に多い。)
この将棋が1943年という約80年に指された将棋と言うのだから驚きだ。
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【第2図は28手目△4四歩まで】
やはり早繰り銀との組み合わせを用いていた。
以下先手は▲4六銀型へ組み、▲7七金型早繰り銀の布陣となった。
上記 第2図は現代将棋でもありそうな形で、
ここから先手は仕掛けを狙うのだが
どのような手順で動いていくのだろうか?
ここから少々難しい将棋となるのだが
先手の変則的な攻撃に対し、
後手の橋爪敏太郎 四段(当時)がうまく陣形をまとめて対抗していくので
▲7七金型早繰り銀(△3三金型早繰り銀)に対して
受け方を悩んでいる方にも参考になる一局。
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【第3図は110手目△8六龍まで】
ここで入玉を決める唯一の受けがある。
将棋は終盤戦となり、
途中までは後手の橋爪四段が対策して上手く指して
主導権を握っていたのだが
先手の間宮久夢斎 得意の入玉狙いの粘りを見せられ
難解な将棋となってしまったのが上記 第3図。
後手は△8六龍(上記 第3図)と龍で王手をかけた局面なのだが、
ここで迂闊な受けを指すと先手は入玉に失敗してしまう。
上記 第3図で先手には唯一入玉を決める手があるのだが…?
気になる次の一手!
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◆出題◆
入玉戦法『間宮久夢流』より
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難易度:かんたん
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