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目次
◆棋譜情報・出典
掲載:将棋月報(1942年2月10日発行) P68~69より。
対局日:不明
下手:渥美次二郎 二段
上手:間宮純一 四段
戦型:間宮久夢流(定跡解説記事はこちら。)
◆「久夢流家元の馬作らせ型:対振り飛車編2」『間宮流△3四玉型空中楼閣囲い』(香落)ハイライトシーン
本局の見どころを紹介!
【第1図は14手目▲8八飛まで】
今回は久夢流馬作らせ型。下手は振り飛車に。
上記 第1図は香落ち戦で、
初手から△5四歩 ▲7六歩 △3四歩 ▲2二角成 △同銀に▲5三角で馬を作らせる「間宮久夢流」の基本形。
下手は馬を作った後に▲7六馬の形にしてから▲8八飛(上記 第1図)と向かい飛車に。
本局は対振り飛車の戦い方の参考にもなるが、
なによりも今回上手の間宮純一 四段(当時)が採用する
奇抜な囲いは一見の価値ありだ。
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【第2図は43手目△4三金まで】
本局は「空中楼閣囲い」を採用。物凄い形だ。
第1図から29手進み、互いに玉を囲ったのが上記 第2図。
なんと!今回間宮久夢斎が採用した囲いは…。
△3四玉型の空中楼閣囲いだ!
今までは三段玉の久夢流で満足していたのだが、
今回は4筋~2筋へ位が取れたため
王様をさらに一歩前の四段玉へ押し上げ…。
しかしここからまともに戦えるのだろうか?
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【第3図は91手目△同桂まで】
以下入玉を狙うが…。
戦いが始まり、上記 第3図まで進んでみると
1筋をあと少しで突破できそうな形で、
さらに△3四玉の傍に自分の金銀二枚がくっついて
しかも4五の桂馬が先手の金取りになっており
形勢は上手悪くない局面に。
ここから上手は当然下手陣へ入玉を狙うのですが…
追い込まれた下手の渥美次二郎 二段は、
間宮流の玉の突進をどのように受け止めるのか?
気になる次の一手!
本局の全容はこちら!↓
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◆本戦法「間宮久夢流」の定跡解説はこちら
当ブログでは入玉戦法「間宮久夢流」の基本的な定跡解説もしています。
本戦法がどういう構想でどの地点を狙って指しているのか?
下記の定跡解説を読むと、その全てが理解できるでしょう。
◆本戦法「間宮久夢流」の次の一手問題はこちら
「間宮久夢流」の定跡を次の一手問題形式で実際に指して解く事ができる記事はこちら。
◆出題◆
入玉戦法『間宮久夢流』より
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難易度:かんたん
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