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目次
◆棋譜情報・出典
掲載:将棋月報(1939年3月10日発行) P70~71より。
対局日:不明
先手:間宮純一 三段
後手:和田庄兵衛 三段
戦型:間宮式右玉
◆「間宮式右玉 2筋交換型『急所の▲4五歩型』」ハイライトシーン
本局の見どころを紹介!
【第1図は25手目▲2八飛まで】
先手だけ2筋の歩を交換できた…が。
この将棋も相当変わった出だしで、
初手から▲5六歩 △3四歩 ▲7六歩 △5四歩に▲6八金!という手順で始まった。
対する後手の和田庄兵衛 三段(当時)はゆっくり居飛車の駒組みを進め、
先手に2筋を交換させたが△2二角の利きを通したままのカニ囲いへ組んだ。
一方、先手の間宮純一 三段(当時)は…。
なんと上記 第1図の通り、2筋の歩は手持ちにできたが
左金を▲6七金と上がり、
さらに右銀を▲5七銀と上がってしまっており
まず普通じゃ見ない珍形になってしまっている。
ここからどんな陣形に組むのか全く見当もつきそうにないが…?
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【第2図は57手目▲4七玉まで】
そこから飛車を振って『間宮式右玉』へ。
第1図から32手進んだのが上記 第2図。
そう、先手の間宮久夢斎の狙いは…以前紹介した「間宮式右玉」へ組む事だったのだ。
この先手の狙いは、後手が何もしなければ
次に▲3七桂~▲4五歩~▲4六銀と4筋の位を取って
入玉狙いの「間宮久夢流」へ組みかえる事だ。
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【第3図は68手目△6四金まで】
4五の位を生かした手で先手有利になる。
そこから戦いが始まり、第2図から9手進んだのが上記 第3図。
後手は6筋で桂交換をしてきたが、先手は▲4五歩~▲3七桂と位を取った。
この4筋の位が取れれば、将棋は入玉模様となり先手満足なのだが
それだけれなく、ここで先手は4筋の取った位を生かした手があり
先手有利となるのだが…その手とは?
そして追い込まれた後手の和田庄兵衛 三段は
いかなる巻き返しを見せるのでしょうか?
気になる次の一手!
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◆出題◆
入玉戦法『間宮久夢流』より
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難易度:かんたん
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