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目次
◆棋譜情報・出典
掲載:将棋評論 第5巻(1951年4月1日発行) P11~12より。
対局日:不明(第11期 C級1組順位戦)
先手:橋爪敏太郎 六段
後手:間宮純一 六段
戦型:間宮久夢流(定跡解説記事はこちら。)
◆「3筋位取り銀立ち矢倉型間宮久夢流」ハイライトシーン
本局の見どころを紹介!
【第1図は25手目▲4六歩まで】
後手は一見銀立ち矢倉模様。
この将棋は序盤早々に後手の間宮純一 六段が△3五歩と位を取り、そこから△3四銀型を作った。
少々変わった出だしだが、ここから次に△3二金と上がれば「銀立ち矢倉」となり
位取り系の相居飛車になるのだが…。
もちろん後手の間宮久夢斎は、そんな普通の構想は描かず…。
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【第2図は65手目▲7七銀まで】
3筋位取りと△6三玉型の組み合わせ。
第1図から40手進み、駒組みが頂点に達した局面。
先手の橋爪敏太郎 六段(当時)は右辺の交換した桂馬を▲6七桂と打ち、
▲7七銀(上記 第2図)と上がって上部にしっかり備えた。
しかも9筋・1筋の両方の端の位を取り、先手陣は実に広々として既に指しやすそうに見える。
…が本局はそれほど容易ではなく、
ここから間宮流の時折見せる鋭い攻めが炸裂するのだ。
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【第3図は87手目▲8七歩まで】
ここで後手は飛車を逃げず決め手を放つ!
第2図から22手進み、後手の矢倉崩し△8六桂の手筋が決まり
以下▲8七歩!と受けた局面が上記 第3図。
ここで後手は△8一飛と逃げるようでは▲7六銀で手堅く受けつつ
後手△7三玉の上部を押さえる事に成功してしまう。
よってこの上記 第3図から、
後手は飛車を引くことなく先手玉を寄せ切る決め手を放つ。
その一手とは?
本局は間宮氏が対矢倉戦でよく見せる△8六桂!の手筋が見事に決まった対局である。
気になる次の一手!
本局の全容はこちら!↓
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◆本戦法「間宮久夢流」の定跡解説はこちら
当ブログでは入玉戦法「間宮久夢流」の基本的な定跡解説もしています。
本戦法がどういう構想でどの地点を狙って指しているのか?
下記の定跡解説を読むと、その全てが理解できるでしょう。
◆本戦法「間宮久夢流」の次の一手問題はこちら
「間宮久夢流」の定跡を次の一手問題形式で実際に指して解く事ができる記事はこちら。
◆出題◆
入玉戦法『間宮久夢流』より
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難易度:かんたん
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