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目次
◆棋譜情報・出典
掲載:将棋月報(1941年9月10日発行) P90~91より。
対局日:不明
下手:高田愛助 初段
上手:間宮純一 三段
戦型:石田流三間飛車 対 間宮久夢流(定跡解説記事はこちら。)
◆「石田流破りの棒銀+棒金+三段玉の間宮久夢流 その1(香落)」ハイライトシーン
本局の見どころを紹介!
【第1図は14手目▲7四歩まで】
早石田から速攻で7筋を交換した将棋。
香落下手の高田愛助 初段が石田流三間飛車から▲7四歩と速攻を仕掛けた将棋。
ここから下手は▲7六飛~▲7七桂~▲9六歩~▲9七角の石田流本組みへ組んで、
上手陣へ仕掛けを狙ったのだが…。
ここから上手の間宮純一 三段(当時)は
予想以上に分厚い陣形で7筋を受けてしまう。
本局はやや強引だが、石田流に対して厚みで抑え込んでみたい方へ推奨する風変りな作戦が登場する。
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【第2図は21手目△6三金まで】
不気味な金上がり。この真意は?
上手は先手の7四の飛車を動かすために、なんと△7二金~△6三金!(上記 第2図)と上がった。
この5筋位取り△5四銀+△6三金型は相当分厚い布陣で、あまり見る事はないだろうが…。
これこそが間宮久夢斎が対石田流で用いる「棒銀と棒金」を組み合わせて
石田流を打ち破る独自作戦なのだ。
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【第3図は53手目△7三金まで】
やはり狙いは「三段玉+棒金」の久夢流だった。
そこから左辺で戦いが始まり、角銀交換となったのが上記 第3図。
棒銀の攻めはひと段落ついたので、次は△7三金!(上記 第3図)と
二の矢の棒金攻めを放って行く。
そして上手の囲いは△4五歩・△4四角・△4三玉型と大模様を取っており
玉が広くあわよくば下手陣への入玉を狙える体制ができた。
(あとは△3三桂と跳ねる事ができれば完璧。)
しかし以下の先手の反発も相当なもので
ここから上手の4三の玉を狙いにくるのだが、
それに乗じてどうやって入玉するだろうか?
気になる次の一手!
本局の全容はこちら!↓
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◆本戦法「間宮久夢流」の定跡解説はこちら
当ブログでは入玉戦法「間宮久夢流」の基本的な定跡解説もしています。
本戦法がどういう構想でどの地点を狙って指しているのか?
下記の定跡解説を読むと、その全てが理解できるでしょう。
◆本戦法「間宮久夢流」の次の一手問題はこちら
「間宮久夢流」の定跡を次の一手問題形式で実際に指して解く事ができる記事はこちら。
◆出題◆
入玉戦法『間宮久夢流』より
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難易度:かんたん
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