スポンサーリンク
<次「久夢流中住まい型三間飛車」その3『端攻めの受け方』へ移動。
前「予想外の囲いの発展『久夢流ゴキゲン中飛車△6三玉型』(香落)」へ移動。>
目次
◆棋譜情報・出典
掲載:将棋月報(1939年2月10日発行) P94~95より。
対局日:不明
下手:廣瀬廣吉 初段
上手:間宮純一 三段
戦型:久夢流中住まい型三間飛車
◆「久夢流中住まい型三間飛車」その2『厚みを生かした入玉法』(香落)ハイライトシーン
本局の見どころを紹介!
【第1図は55手目△5一角まで】
上手は入玉狙いの中住まい型三間飛車。
この戦型は以前紹介した「久夢流中住まい型三間飛車戦法」だ。
今回は平手ではなく、香落ち上手での採用だが
駒落ち戦でも十二分にその威力を発揮する。
上手の間宮純一 三段(当時)は8筋・5筋・3筋に位を取る事ができたので、
ここから下手陣へ入玉を狙っていくのだが…。
スポンサーリンク
【第2図は65手目△6三玉まで】
久夢流三段玉の完成。ここから戦いが始まる。
第1図から10手進んで△6三玉!と上がった局面が上記 第2図。
6五地点に上手の歩がないのが少し心もとないが
これでも十分入玉を狙え、
上手は上記 第2図から駒を手に入れてから
△8二飛と回る事ができれば
その入手した駒を使い8筋~6筋を突破して
下手陣への入玉が見えてくるというわけだ。
ここから上手の間宮久夢斎は
下手の廣瀬廣吉 初段(当時)の攻めを待つのかと思いきや、
なんと上記 第2図から積極的に動いて
持ち駒を増やす方針で開戦する。
スポンサーリンク
【第3図は108手目▲5七銀まで】
以下厚みを生かした入玉が始まる。
難しい中盤戦の末
上手は3筋で金と桂を入手し
それを使って3七地点に金を置く事に成功したのが上記 第3図。
さらに上手は6筋に位を取れ「間宮久夢流」の布陣が完成。
形勢はまだまだ難しく勝負はわからないが、
上手はここから玉頭の厚みを生かした入玉を狙いながら
下手の▲1一龍・▲2二と・持ち駒の銀を使った
猛攻を凌ぐ展開となるのだが…。
以下のギリギリを見切った四段玉の受けは
まさしく本家にしか指せない久夢流党必見の内容である。
気になる次の一手!
本局の全容はこちら!↓
◇本局を動く盤面で再生する
◇本局をkifファイルでダウンロード
◆「レア棋譜探訪伝」棋譜一覧へ戻る
本局以外の他の棋譜が見たい方はこちら。
スポンサーリンク
◆本戦法「間宮久夢流」の定跡解説はこちら
当ブログでは入玉戦法「間宮久夢流」の基本的な定跡解説もしています。
本戦法がどういう構想でどの地点を狙って指しているのか?
下記の定跡解説を読むと、その全てが理解できるでしょう。
◆本戦法「間宮久夢流」の次の一手問題はこちら
「間宮久夢流」の定跡を次の一手問題形式で実際に指して解く事ができる記事はこちら。
◆出題◆
入玉戦法『間宮久夢流』より
(クリックで間宮久夢流の記事一覧へ移動。)
難易度:かんたん
スポンサーリンク