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目次
◆棋譜情報・出典
掲載:将棋月報(1941年10月10日発行) P83~84より。
対局日:不明
先手:間宮純一 三段
後手:某有段者
戦型:間宮久夢流(定跡解説記事はこちら。)
◆「石田流対策 相振り5筋位取り間宮久夢流」ハイライトシーン
本局の見どころを紹介!
【第1図は17手目▲3五歩まで】
後手は相振り早石田で対抗。
初手から▲5六歩 △3四歩 ▲7六歩 △3五歩 ▲4八銀 △3二飛で早石田流三間飛車の戦型となった将棋。
後手は早期に3筋の歩を交換して、先手の布陣が完成するまでに動こうとするが…。
先手の間宮純一 三段はそれを逆用して▲3五歩!(上記 第1図)と打って対抗。
ここから先手が組む囲いは無論いつもの「あの陣形」なのだが…。
果たして石田流相手にどうやって組み切るのだろうか?
本局は力戦相振り飛車模様で「久夢流」へどう組むかの参考になるだろう。
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【第2図は50手目△3八歩まで】
△3八歩がなかなか厄介な手だが…。
第1図から33手進み、先手は▲6七玉型の「間宮久夢流」が完成。
間宮久夢斎の棋譜を今まで何局も見ていると読者の方も
「6七・4七地点に玉がいるのが当たり前」と思い始めているだろう。
さて歩を手持ちにした後手は△3八歩!(上記 第2図)と仕掛けを決行した。
この手の狙いは次に△3九歩成があるため、
それを防ぐために上記 第2図で
先手▲3九飛なら以下△3九歩成 ▲同飛 △3六歩で
先手の3七の桂が助からず、桂得の後手十分となる。
もちろんこれは先手のミスではなく、ある返し技を用意しており…。
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【第3図は73手目▲同飛まで】
右辺の攻めをいなし、久夢流の布陣ができた。
第2図から後手は右辺の駒をごっそり交換。
一見後手の攻めが決まったかのように見えた将棋だが、
その激しい動きに乗じて▲8九同飛(上記 第3図)まで進んでみると…。
駒の損得なしに右辺の駒を全部手持ちにすることができ、
次に▲9四歩の攻めがある先手の間宮久夢斎が優勢の局面となっている。
▲6七玉型という特殊な形のせいで、
後手の読みに狂いが生じ一気に先手優位となったが
相手の美濃囲いを崩す最後の決め手は?
気になる次の一手!
本局の全容はこちら!↓
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◆本戦法「間宮久夢流」の定跡解説はこちら
当ブログでは入玉戦法「間宮久夢流」の基本的な定跡解説もしています。
本戦法がどういう構想でどの地点を狙って指しているのか?
下記の定跡解説を読むと、その全てが理解できるでしょう。
◆本戦法「間宮久夢流」の次の一手問題はこちら
「間宮久夢流」の定跡を次の一手問題形式で実際に指して解く事ができる記事はこちら。
◆出題◆
入玉戦法『間宮久夢流』より
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難易度:かんたん
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