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目次
- ◆【第3回 誰も知らないマイナー戦法】早石田流破り「GAVA流 新xaby角」Part5『旧から新へ受け継がれた局面達』
- ◆旧xaby角から新xaby角へ…。「受け継がれた4つの局面」まとめ
- ◆最後に一言「何の背景も持たない『新xaby角 鏡の左早繰り銀』」
- ◆次回の記事【第4回 誰も知らないマイナー戦法】嬉野流を駆逐!「対嬉野流 ▲2五飛型『宇宙式ひねり飛車戦法』」
- ◆対石田流「鏡の左早繰り銀」&xaby角戦法 記事一覧
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◆【第3回 誰も知らないマイナー戦法】早石田流破り「GAVA流 新xaby角」Part5『旧から新へ受け継がれた局面達』
◎前回の記事 ⇒ 【第3回 誰も知らないマイナー戦法】 石田流対策「GAVA流 鏡の左早繰り銀」Part4『対升田流▲7七銀~▲7六角』鏡の相居飛車型
◎鏡の左早繰り銀の記事一覧
●第3回 「鏡の左早繰り銀」・「xaby角」紹介記事一覧 ⇒ 第3回「鏡の左早繰り銀」記事一覧
◎『誰も知らないマイナー戦法』一覧【第1回~第3回】
●誰も知らないマイナー戦法一覧 ⇒「誰も知らないマイナー戦法」戦法集
GAVA氏が考案した『早石田破り 鏡の左早繰り銀 新xaby角戦法』『早石田封じ旧xaby角戦法』の定跡解説は前回のPart4(クリックでPart4の記事へ移動する。)で全て終了しました。
このPart5では、
初手▲7六歩 △3四歩 ▲7五歩 △8八角成 ▲同銀 △5四角!(下記 旧xaby角戦法図)の
『旧xaby角戦法』を基にして
【旧xaby角戦法図は6手目△5四角まで】
これが旧xaby角戦法。強制相居飛車狙い。
GAVA氏が『鏡の左早繰り銀 新xaby角戦法』(下記 新xaby角戦法図)へ引き継ぎ
形勢的にも後手が良くなるように進化させた、
いくつかの局面を紹介。
【新xaby角戦法図は10手目△5四角まで】
新xaby角戦法。一見似た局面だが…?
『旧xaby角戦法』で登場した局面が、
『新xaby角戦法』でどのように昇華したのか…?
最後に旧から新への進化を振り返って本戦法の解説を終えます。
この記事を読めば
今まで『旧xaby角戦法』を
使っていたあなた自身も
『新xaby角戦法』の使い手へ
進化する事でしょう…。
そして
xaby氏が
被害者になっておらず
一切無関係な本戦法が
なぜ『新xaby角』と
呼ばれるのか?
その理由もわかるでしょう。
今、新たなる
「xaby角戦法」へ…!
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◇旧から新へ引き継がれた局面 その1:『トレードマークの△5四角』
まずは旧xaby角のトレードマークだった
角交換から6手目△5四角と打った手。
本戦法の考案者のGAVA氏は、
なんとこの早期に角を手放す無茶苦茶な一手を
新xaby角へそのまま応用し、後手十分な角打ちへバージョンアップさせました。
それが下記です。
・不利だった『旧xaby角 6手目△5四角』が…
・旧xaby角『△5四角』
【旧xaby角 第1図は6手目△5四角まで】
自分だけ角を手放し、流石にこれは後手悪い。
・解説:『旧xaby角 記事 Part1:単打の旧△5四角』
この手は当ブログの『旧xaby角戦法』の記事で解説した一手ですが…。
正直形勢的には無理をしており、後手が悪い将棋でした。
しかしこの無骨に角を手放した一手が…。
旧から
↓
新へ…!
・『新xaby角 10手目△5四角』で後手十分!
・新xaby角『△5四角』
【新xaby角 第1図は10手目△5四角まで】
同じような単打の角打ちだが、後手十分!
・解説:『新xaby角 記事 Part2:単打の新△5四角』
角を打つタイミングを4手ずらしただけで
先手の弱い2七の玉頭地点と8七地点を狙う後手十分の名角へ進化!
(さらに先手を2七地点が薄い▲3八銀型へ限定させる効果も有!)
似て非なる局面ですが
このインパクト抜群の単打△5四角は…
旧xaby角から新xaby角へ受け継がれました。
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◇旧から新へ引き継がれた局面 その2:『7手目▲7四歩 二枚角型』
次は旧xaby角のPart2.Part3の記事でテーマとなった「7手目▲7四歩」の二枚角型です。
先手に▲5五角と打たせ、後手は歩得&二枚角を主張するという罠ですが…。
この手も見捨てる事なく、新xaby角へ引き継がれています。
それが下記の第2図です。
・正直楽じゃない『旧xaby角』7手目▲7四歩の二枚角型が…
・旧xaby角『二枚角型』
【旧xaby角 第2図は9手目▲5五角まで】
形勢は互角。やはり△5四角が勿体ない。
この上記 旧xaby角 第2図の局面自体は、形勢は互角で一歩得の後手悪くはないのですが…。
やはり5四地点に角を手放しているので、ここからの動きが難しくじっくりした駒組みとなります。
それが新xaby角では…。
旧から
↓
新へ…!
・『新xaby角』では△9五角があり後手十分に!
・新xaby角『二枚角型』
【新xaby角 第2図は9手目▲5五角まで】
△2二角~△9五角の罠があり後手十分。
角を打たずに6手目△1四歩と突いて、先手からの▲7四歩を誘う
『新xaby角 Part1』の変化で
この二枚角型は引き継がれています。
上記 新xaby角 第2図から△2二角 ▲8二角成 △同銀の後に
後手は△9五角!の二枚角の攻めがあるので
旧xaby角と違い、後手十分な変化となりました。
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◇旧から新へ引き継がれた局面 その3:『先手を慣れない相居飛車へ強制させる思想』
次は旧xaby角で基本となる思想
「先手を慣れない相居飛車戦へ強制させる思想」です。
なんと一番の難所と思われた
この強制相居飛車の思想を
GAVA氏はそのまま新xaby角へ持って行ったのでした…。
この下記の第3図を見てください。
・悪くても先手に居飛車を強制させる『旧xaby角』から…
・旧xaby角『強制相居飛車思想』
【旧xaby角 第3図は14手目△3三銀まで】
後手悪いながらも先手慣れない居飛車へ。
この上記 旧xaby角 第3図は、
この戦法の唯一と言ってもいい主張です。
「形勢が悪くても先手を慣れない相居飛車へ強制的に誘導し、経験の差で後手がリードする…。」
そんな冗談のような思想を
GAVA氏は新xaby角へそっくり持っていきます。
旧から
↓
新へ…!
・気がつけば左右反転の相居飛車に強制させる『新xaby角』で有利に!
・新xaby角『強制相居飛車思想』
【新xaby角 第3図は18手目△5四角まで】
左右反転すると…後手有利の相居飛車!
なんと新xaby角では、上記 新xaby角 第3図のように進める事で
一見相振り飛車と見せかけ、実は左右反転した相居飛車へ誘導する…。
こうなれば後手は上記 新xaby角 第3図から、
△6四銀(△4四銀)~△7三桂(△3三桂)~△7五銀(△3五銀)~△8六歩(△2六歩)と
早繰り銀の攻めを狙うだけで後手勝勢となります。
後手のこの攻めを先手が受けきるには、相居飛車の感覚が必須となり
もはや本戦法は相振り飛車ではなく
力戦相居飛車の将棋となっているのでした…。
「形勢を悪くせず、
先手を慣れない相居飛車へ強制的に誘導し、
経験と局面的な差で後手勝勢となる…。」
それがGAVA流 新xaby角戦法なのでした。
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◇旧から新へ引き継がれた局面 その4:『筋違い角棒銀型』
最後は旧xaby角戦法の理想形だった「筋違い角棒銀」です。
序盤早々に△5四角と打った手を生かすには、
先手の▲7五歩型を△7二銀~△8三銀~△8四銀の棒銀で狙う
「筋違い角棒銀」が後手の理想の攻撃陣でした。
実はこの攻め自体は、
先手の▲7五歩を非常に合理的に咎めに行っており
『旧xaby角戦法』が一つの戦法として受け入れられた最大の理由です。
本戦法の考案者のGAVA氏は、この形をとても気に入っており
なんとこれを新xaby角戦法へそのまま持って行ってしまったのでした…。
それが下記の第4図です。
・後手だけ角を手放し不利だった『旧xaby角』筋違い角棒銀型から…
・旧xaby角『筋違い角棒銀型』
【旧xaby角 第4図は26手目△9五銀まで】
8七地点を狙う強力な棒銀だが…。
・解説:『旧xaby角 記事 Part1:旧筋違い角棒銀型』
この攻めは先手を持った場合、
ある程度の経験と知識がないと受けるのは厳しく
一切相居飛車の将棋など指したことのない
振り飛車党の先手にとっては次の一手すらわからない局面となっています。
とはいえ…
後手だけ盤上に自分の角手放しているため
ある程度居飛車経験のある先手が相手なら、
しっかり受けきられて思ったより戦果が上がらず
後手不満の将棋になりがちです。
(実戦で使ってみると、意外と完璧に受けきれる先手があまりいないのも現実なのですが…。)
そんな「実戦では意外と受け辛い。形勢的には後手不満な筋違い角棒銀」を進化させたのがこちら。
旧から
↓
新へ…!
・互いに筋違い角を盤上へ打つ『新xaby角』強制相居飛車型で互角に!
・新xaby角『筋違い角棒銀型』
【新xaby角 第4図は26手目△8三銀まで】
先手も▲3六角型なので形勢互角!
・解説:『新xaby角 記事 Part3:新筋違い角棒銀型』
(参考棋譜2)
Part3で紹介した「升田流7手目▲7七銀」で登場した局面が
上記 新xaby角 第4図。
先手も▲3六角と盤上へ角を手放しているのがポイント。
なんと互いに盤上へ角を打たせるように誘導してから
この形へ持っていくことで
「実戦的にも受け辛く。形勢的にも互角で後手が主導権を握れる筋違い角棒銀」へと進化させたのでした。
実際、上記 新xaby角 第4図から後手は△7四歩 ▲同歩 △同銀となれば、
次に△7五銀~△8六歩で後手有利となります。
しかも先手のほとんどは
相居飛車経験が少ない振り飛車党のため
ここで最善の手順を指す事は難しいでしょう。
仮に先手が上手く後手の攻めをしのいだとしても、
形勢は完全に互角なため
後手不満な展開になる事は絶対にありません。
これが旧から新へ引き継がれた『筋違い角棒銀』なのでした。
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◆旧xaby角から新xaby角へ…。「受け継がれた4つの局面」まとめ
最後に今回解説した、旧xaby角から新xaby角へ受け継がれた4つの局面をまとめておきます。
1:旧では後手不利だった『トレードマークの単打の角』が…。新で後手十分に!(下図参照。)
【旧xaby角 第1図は6手目△5四角まで】
先手を居飛車へ限定。"旧"△5四角だったが…。
それが旧から
↓
新では…!
【新xaby角 第1図は10手目△5四角まで】
相居飛車へひっそり限定する"新"たな角へ…。
2:旧では形勢互角だった『二枚角型』が…。新で後手有利に!(下図参照。)
【旧xaby角 第2図は9手目△5四角まで】
先手を罠にかけて互角だった"旧"二枚角型。
それが旧から
↓
新では…!
【新xaby角 第2図は9手目△5四角まで】
△2二角~△9五角がある"新"二枚角型。
3:旧では形勢不利を覚悟していた『強制相居飛車の思想』が…。新では形勢も後手十分!(下図参照。)
【旧xaby角 第3図は14手目△3三銀まで】
"旧"型は悪いながらも強制相居飛車へ。
それが旧から
↓
新では…!
【新xaby角 第3図は18手目△5四角まで】
"新"しい左右反転思想で実は相居飛車!
4:旧では後手苦しかった『筋違い角棒銀』が…。新では形勢的にも後手やれる!(下図参照。)
【旧xaby角 第4図は26手目△9五銀まで】
強力だが後手楽ではなかった"旧"xaby角。
それが旧から
↓
新では…!
【新xaby角 第4図は26手目△8三銀まで】
互いに角を手放した"新"型!後手やれる。
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◆最後に一言「何の背景も持たない『新xaby角 鏡の左早繰り銀』」
こうして
あらゆる人間の将棋人生に影響を与えた『旧xaby角戦法』は役目を終え
これより真っ新な『新xaby角戦法』へ
全てを託したのでした…。
ちなみに新xaby角は、旧xaby角の一番の被害者となったxaby氏とは一切無関係。
旧と違い…Level8氏が一切書籍化をする予定もありません。
旧と新で共通している点は「考案者がGAVA氏である」ことのみ。
そのため設計思想が同じである「xaby角」の名を冠しているものの
戦法の背景が全く違うのです。
10年以上の歴史を持つ「旧xaby角戦法」から…。
まだ何の背景もない「新xaby角戦法」へ…。
今後全国の石田流党相手に牙を剥き、
新たな犠牲者の名を戦法名へ刻み「〇〇角」と呼ばれるのか?
あるいはGAVA氏の希望通り
「xaby氏は何の関係もないのだから『鏡の左早繰り銀』」の名に落ち着くのか?
それはもしかすると
この記事を読んだ
あなたが指す事で
新たなる歴史を
作り出すのかも
しれません…。
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◇補足:新xaby角は角交換四間飛車にも有効!(Togetterの『誰も知らないマイナー戦法』より)
実は本戦法、対角交換四間飛車にも有効。
(これもGAVA氏考案の戦法。)
【GAVA流対角交換四間鏡の左早繰り銀戦法】
1筋の交換が工夫。初見だと先手即壊滅。
当ブログがX(クリックで『X』のマイナー将棋ブログ プロフィールへ移動。)で先行公開している
『誰も知らないマイナー戦法』のTogetter記事にて読む事ができます。
対石田流だけでなく、角交換四間相手でも使える鏡の左早繰り銀戦法。
ぜひ一度お試しあれ。
(下記記事では、他にも「りょうの流 相振りアヒル・対居飛車左玉」・「GAVA流 新相掛かり△3二銀戦法」を紹介しています。)
◆次回の記事【第4回 誰も知らないマイナー戦法】嬉野流を駆逐!「対嬉野流 ▲2五飛型『宇宙式ひねり飛車戦法』」
記事準備中。
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◆対石田流「鏡の左早繰り銀」&xaby角戦法 記事一覧
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