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【新xaby角 鏡の左早繰り銀 記事一覧へ移動する。】
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目次
◆早石田封じ xaby角戦法「二枚角編1」
前回の記事で「xaby角戦法」筋違い角棒銀型 について解説しました。
◎前回の記事 ⇒ 破門級の悪手で勝率6割!? 謎の戦法 対石田流「xaby角戦法」Part1 ~筋違い角棒銀型~
◎新xaby角 鏡の左早繰り銀の記事一覧
●第3回 「鏡の左早繰り銀」・「xaby角」紹介記事一覧 ⇒ 第3回「鏡の左早繰り銀」記事一覧
◎『誰も知らないマイナー戦法』一覧【第1回~第3回】
●誰も知らないマイナー戦法一覧 ⇒「誰も知らないマイナー戦法」戦法集
△5四角(ハイライト図)から先手を居飛車に限定させ、棒銀で8筋を狙う。
シンプルながら破壊力がある作戦でした。
【ハイライト図は6手目△5四角まで】
△5四角で振り飛車をを封じる。
今回はハイライト図から▲7四歩(第1図) と突く手を解説します。
【第1図は7手目▲7四歩まで】
「xaby角」で遭遇率の高い手。
実戦で遭遇率の高い手なので、この変化は絶対に避けては通れません。
この▲7四歩が「xaby角戦法」の最初の刺客です。
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◆「xaby角」最初の刺客「△5四角に▲7四歩~▲5五角」
「xaby角戦法」を使うと、絶対に出会うのがこの▲7四歩(再掲載 第1図)です。
この▲7四歩の狙いは単純です。 本譜を進めてみると、その意味がわかります。
【第1図は7手目▲7四歩まで】
この手の狙いは?
・第1図からの指し手 △同歩 ▲5五角(第2図) |
【第2図は9手目▲5五角まで】
飛香両取り! 一目▲5五角は指したい手。
▲7四歩に△同歩と取る一手に▲5五角(第2図)が先手の狙いの一手。
これで後手の飛車か香は絶対に取られてしまいます。
後手が困ったようですが、ここからどうなるのでしょうか?
◇(9手目)飛車取りが受からないがどうする?
第2図を再掲載します。
飛香両取りがかかった後手ですが、実はこの▲5五角(再掲載 第2図)と打たせるのが「xaby角」の狙い。
角を打たせたのは、後手の罠だったのです。
【再掲載 第2図は9手目▲5五角まで】
後手が駄目そうに見えるが・・・?
・再掲載 第2図からの指し手 △2二銀 ▲8二角成 △同銀(第3図) |
【第3図は12手目△同銀まで】
よく見ると歩得+角二枚手持ち。後手十分。
▲5五角に対し、後手は△2二銀と上がって香取りを受ける。
これで後手は次に△9二飛と逃げられます。
それを防ぐため、先手は▲8二角成で飛車を取る一手。
当然△同銀と取って、再掲載 第3図。
【再掲載 第3図は12手目△同銀まで】
先手二枚飛車VS後手二枚角の将棋。
局面が落ち着き、先手二枚飛車VS後手二枚角の将棋になります。
「序盤は飛車よりも角」という格言があるように、駒組みが進んでいない序盤では角の方が敵陣を揺さぶる攻めが生じやすいのです。
まだ12手目ですが、こうなって見ると歩得&二枚角の後手十分の局面。
先手はまんまと後手の罠にかかってしまったのでした。
★「xaby角戦法」二枚角型のポイント1 ・▲7四歩~▲5五角の変化は「xaby角戦法」の罠。 歩得&二枚角で後手有利。 |
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◇(12手目)歩得&二枚角で「xaby角」十分! まんまと騙された先手。
△5四角を打った「xaby角戦法」の真の狙いは「先手の角を奪う」事だったのです。
「xaby角戦法」には石田流を封じるだけでなく、このような狙いもあるのでした。
かなり姑息な手順ですが、見事二枚角を手にした後手。
この再掲載 第3図は「xaby角」使いにとって「だます側も気分いい」ほど気持ちのいい局面です。
【再掲載 第3図は12手目△同銀まで】
まんまと先手は騙された。後手十分の局面。
一歩得&二枚角で後手十分となった局面。
ここで後手十分・・・と打ち切るには少し早いでしょう。
いくら「序盤は飛車よりも角」と言えど、具体的な咎め方を知らなければ指しようがありません。
以下、後手は二枚角でどう先手陣を咎めるか? 解説していきましょう。
ここから先手は少しでも間違えると、後手の二枚角で潰されてしまうのです。
◇(12手目変化)以下の指し方は? 隙あらば△4五角打を狙う。
第3図を再掲載。
【再掲載 第3図は12手目△同銀まで】
ここで1手でも間違えると二枚角が炸裂。
次の一手を間違えると先手は二枚角を食らいます。
ここで考えられる手は、▲7八金か▲4八銀でしょうか。
実は片方の▲4八銀(変化A図)は悪手で、指してしまうと後手の二枚角が炸裂します。
【変化A図は13手目▲4八銀まで】
▲4八銀は悪手。角をどこに打つ?
・変化A図からの指し手 △4五角打(変化A結果図) |
【変化A結果図は14手目△4五角打まで】
次の△2七角成、△6七角成が受からない。
▲4八銀には△4五角打が炸裂します。
次の△2七角成の歩得&飛車取りと△6七角成が受かりません。
こうなれば後手有利で、せっかく手にした飛車を片方奪い返される事になります。
後手に馬まで作られてしまい、これは先手大不満です。
この後手が二枚角を手にした形では、△4五角打や2七地点を二枚角で狙う角打ちが頻出します。
★「xaby角戦法」二枚角型のポイント2 ・先手が▲4八銀と上がったら、二枚角で2七地点を狙う。 |
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◇(12手目本手順)ゆっくり駒組みを進める場合は持久戦狙い。 急所は歩のない7筋。
戻って第3図(再掲載)。
先手は△4五角打に気をつけて駒組みを続けます。
【再掲載 第3図は12手目△同銀まで】
先手はまず6七地点を守る駒組みをする。
・再掲載 第3図からの指し手 ▲7八金 △7三銀 ▲4八銀 △7五歩(第4図) |
【第4図は16手目△7五歩まで】
後手の狙いは、先手の歩がない7筋。
先手は▲7八金~▲4八銀と細心の注意を払って駒組みをします。
後手のポイントは△7三銀~△7五歩です。
右銀を攻めに使うため△7三銀と整え、先手の歩がない7筋の歩を伸ばす△7五歩が大きな一手です。
これで先手は左辺に玉を囲いにくくなっています。(左辺に囲いたくても7筋が弱いので、堅い囲いにできない。)
そして先手はここでまた一苦労あるのです・・・。
△(変化手順16手目)隙あらば二枚角で飛車殺し! 必殺△4五角打&△2七角打!
さて第4図を再掲載。
先手は、またまた危ない局面なのです。
一手間違えると、またも二枚角で飛車を殺されてしまいます。
【再掲載 第4図は16手目△7五歩まで】
ここで間違えると先手の飛車が死ぬ。
先手が指し手はいけない手は、▲5八金と▲2六歩です。
もしかして、この記事を読んでいるアナタ・・・
この2手を考えていませんでしたか?
そんなアナタは「xaby角戦法」の必殺の一撃を食らう事になります。
まず▲5八金(変化B図)と上がった変化。
【変化B図は17手目▲5八金まで】
▲5八金と上がるとどうなるのか?
・変化B図からの指し手 △4五角打(変化B結果図) |
【変化B結果図は18手目△4五角打まで】
次の△2七角成が狙い。後手十分。
先ほどと同じく△4五角打(変化B結果図)が決まり、次の△2七角成が受かりません。
▲5八金と上がってしまったため、ここで▲3八金と受ける手ができなくなったのです。
先手は▲4八銀~▲5八金と上がると、この△4五角打があるので迂闊に駒組みが進められません。
これが格言で「序盤は飛車よりも角」と言われる由来です。
先手は金銀を動かすだけでも一苦労しています。
★「xaby角戦法」二枚角型のポイント3 ・▲4八銀~▲5八金型になったら△4五角打! |
では第4図の△7五歩に、先手が▲2六歩(変化C1図)と指したらどうでしょうか?
これも先ほど言った通り「xaby角戦法」の必殺の一撃を食らいます。
【変化C1図は17手目▲2六歩まで】
飛車を活用する▲2六歩なら?
・変化C1図の指し手 △2七角打(変化C2図) |
【変化C2図は18手目△2七角打まで】
今度は2七地点に放り込む。厳しい角。
▲2六歩には、開いた地点に△2七角打(変化C2図)と放り込む手があります。
一見次の△4五角成の馬作りだけが狙いのようですが、もっと恐ろしい狙いがあります。
確かに変化C2図で▲3八金なら△4五角成で後手十分です。
ですがその△4五角成を防ぐ▲4六歩(変化C3図)なら?
【変化C3図は19手目▲4六歩まで】
△4五角成は封じられたが・・・。
・変化C3図からの指し手 △4九角成! ▲同玉 △2七金!(変化C結果図) |
【変化C結果図は22手目△2七金まで】
先手の飛車が死んだ。後手有利。
馬作りを防ぐ▲4六歩で大丈夫そうですが、そこでバッサリ△4九角成!
金を入手して△2七金!(変化C結果図)と打つのが、後手の真の狙い。
これで先手陣は乱れ、飛車が死にました。
後手は飛車を手持ちにした後、馬も作れるので後手有利です。
先手陣を飛車と馬で荒らし放題です。
対する後手陣は、飛車角の打ち込みは全くありません。
変化C結果図は、後手有利です。
★「xaby角戦法」二枚角型のポイント4 ・▲2六歩と突いたら△2七角打が第二の狙い筋。 |
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◆対石田流「xaby角戦法」Part2 二枚角型編1 まとめ
今回は二枚角で先手陣の隙を突く手を紹介しました。
「序盤は飛車よりも角」という格言がありますが、実際はその格言がどのように生かされるか、あまりピンと来ないですよね?
この「xaby角戦法」二枚角型では、序盤の角を存分に発揮できる変化が沢山あります。
変な戦法ですが、二枚角の格言を勉強するには良い教材です。
最後に「xaby角戦法」二枚角型1のポイントをおさらいして終わります。
●「xaby角戦法」二枚角型2 まとめ 1.▲7四歩~▲5五角には堂々と△2二銀と上がり二枚角を奪う。(再掲載 第3図) 【再掲載 第3図は12手目△同銀まで】
2.▲4八銀と上がったら△4五角打が狙い筋!(再掲載 変化A結果図) 【再掲載 変化A結果図は14手目△4五角打】
3.▲4八銀~▲5八金型になったら△4五角打!(再掲載 変化B結果図) 【再掲載 変化B結果図は18手目△4五角打】
4.▲2六歩と突いたら△2七角打!(再掲載 変化C1図) 【再掲載 変化C1図は18手目△2七角打まで】 |
◆次回予告! 攻撃陣完成!角銀桂の攻め炸裂!
次回は再掲載 第4図以下、お互い隙無く駒組みを進める展開を紹介します。
【再掲載 第4図は16手目△7五歩まで】
後手はここからどう攻撃陣を組み立てる?
先手は▲4六歩から駒組みを進めます。
対する後手はどのような攻撃陣を組み立てるのか?
次回もお楽しみに!
炸裂!角銀桂の攻め!「好手 一人時間差△7五銀!」
伊達に二枚角は使ってねーぜ!
◇次回の記事
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◆今回の記事の棋譜再生&kifファイルダウンロード
この記事で解説した棋譜を動かして再生できます。
さらに今回解説した記事を「解説付きkifファイル」でダウンロードできます。
▽解説付きkif、zipファイル ダウンロード▽ |
マイナー将棋ブログ 作『破門級の悪手で勝率6割!? 謎の戦法 対石田流「xaby角戦法」Part2 ▲7四歩から▲5五角。二枚角型編1.kif』はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスで提供されています。
https://minorshogi.com/ishida-style-xabyb-part2/にある作品に基づいている。
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▽関連商品
*早石田封じ xaby角戦法!* 定価:275円 著:Level8 イラスト:やくもせん 2019年3月発売。全69ページ。 石田流三間飛車の出だし▲7六歩△3四歩▲7五歩に△8八角成▲同銀に”△5四角”・・・!?以下石田流相手に棒銀が炸裂! 「破門級の悪手」で歯車を乱す!苦手意識がゼロになる、裏技を公開! 2010年1月、ニコニコ生放送の将棋生放送主xabyさんが30局以上も犠牲になった事から「xabyさんを殺す角『xaby角戦法』」と呼ばれる。 「ネット将棋で指してみたら勝率61%だった。(某アプリの三段)」とLevel8さんが著書の中で話す。 『xaby角戦法』の真な狙いは「石田流相手の棒銀」を炸裂させる事! 意外と勝てる早石田破り『xaby角戦法』を初めて解説した本書は、石田流に困るあなたに必読の一冊! さらにxaby角に対する最善の駒組み「▲4五歩位取り」を解説。xaby角に困っている石田党の方も手に取っていただけると幸いです。 ※電子書籍だけでなく、製本直送.comから紙の本を製本して買う事も可能です。 |
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