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<『囲の王』第10話の紹介記事はこちら。
『囲の王』第8話の紹介記事はこちら。>
目次
- ◆将棋漫画『囲の王』5月22日 第9話更新! 今回の展開は?(単行本:第1巻)
- ◆『囲の王』を漫画アプリ『マンガボックス』で読む
- ◆『囲の王』第9話のあらすじは?少しだけ紹介!
- ◆『囲の王』第9話 注目の局面!「あゆむVSひかり 三将戦の角換わり腰掛け銀」ひかりの△7六桂の意味は?
- ◆次の『囲の王』最新話紹介記事(第10話 2020年5月29日更新!)
- ◆今までの『囲の王』紹介記事
- ◆おちR先生が出版した漫画一覧
- #この記事のQRコード
◆将棋漫画『囲の王』5月22日 第9話更新! 今回の展開は?(単行本:第1巻)
※この記事中の画像は作者のおちR先生および株式会社コンパスに許可を頂いて掲載しています。無断転載はご遠慮ください。
2020年3月27日から、漫画アプリ『マンガボックス(人気の連載漫画が無料で読める)』で将棋漫画が連載開始しました。
その漫画とは熱い将棋漫画『囲の王』!
「オレと将棋の頂点をぶん捕ろうぜ!」
作者:おちR 編集:株式会社コンパス 2020年3月27日に漫画アプリ『マンガボックス』で連載開始!
三将戦で劣勢に立たされたあゆむが突然!?
女子高生の美少女棋士達が、学生将棋界で熱い勝負を繰り広げる将棋漫画!
今回はこの熱く、テンションだだ上がりな新連載将棋漫画!『囲の王』の第9話の更新情報をお伝えします。
将棋を知らない初心者の方から、将棋が大好きな上級者まで楽しめる熱い将棋バトル漫画を読んで、皆さんもさらに将棋熱を高めましょう!
今回の第9話は私立北星高校との三将戦。
藍原あゆむVS倉田ひかりの角換わり相腰掛け銀で△9九角と打たれた局面。
長考の末にあゆむが指した手は、ひかりが拍子抜けするような一手だった。
落胆したひかりは、手早く三将戦を済ませ次の対局に向かおうとするが、その時突然あゆむが・・・!?
◆『囲の王』を漫画アプリ『マンガボックス』で読む
『囲の王』の最新話(第9話)はこちらで読む事ができます。
◇【<<『囲の王』最新話 第9話はこちら! (2020年5月22日 最新話更新!)>>】
●漫画アプリ『マンガボックス』トップページ ←クリックでリンク先へ飛ぶ。
WEB版よりも動作が軽く、画面の拡大もできるのでストレスなく漫画を読めます。
・『囲の王』エピソード一覧 (マンガボックス) ←クリックでリンク先へ飛ぶ。
(2020年5月22日 最新話更新!)
※『マンガボックス』アプリ版なら、読めなくなった話も第1話から全話無料で読む事ができます。
((1日3話までならCMを見る事で無料! 1日で4話以上読む際は1話毎に30円必要。))
スマートフォンで全話読みたい方は、アプリ版『マンガボックス』をダウンロード!
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◆『囲の王』第9話のあらすじは?少しだけ紹介!
※『囲の王』第9話の軽いネタバレを含むので、気になる方は先に『囲の王』本編を読んで自分の目で確かめましょう。
『囲の王』ってどんな漫画?第1話~第8話までのストーリー&キャラクター&盤面紹介記事はこちら。
◎今までの『囲の王』紹介記事一覧⇒ 『囲の王』紹介記事一覧
◇『囲の王』第9話のストーリー・あらすじ
愛媛の2大将棋高校 私立北星高校との3対3の団体戦 練習試合開始!
三将戦 あゆむVSひかり 戦型は角換わり相腰掛け銀。
注目の局面は三将戦 藍原あゆむVS倉田ひかりの角換わり相腰掛け銀の将棋。
今後公式大会で当たる松山高校の実力を計るため、ひかりは△9九角と辺境に角を放り込んだ。
対するあゆむが長考の末に選んだ手は▲6八飛!
長考の末に▲6八飛と受けたあゆむ。
しかしその手はひかりにとって落胆するほどの悪手だった。
ここからあゆむの悪手を咎める、怒涛のひかりの猛攻が始まり圧倒的実力差を見せられたあゆむは戦意喪失してしまう。
ひかりの痛打△7六桂で勝負は決し、戦意喪失。
この△7六桂(下記で解説)が痛打で、読めば読むほどあゆむに勝ちはないと理解してしまったあゆむ。
手痛い一撃を食らい、中学時代に負け続けたトラウマを思い出し高校将棋への想いまで折れ始めようとしていたその時・・・!
心が折れかけたあゆむが突然!?
一体何が起こったのか!?
突如立ち上がったあゆむのその意味とは!?
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◆『囲の王』第9話 注目の局面!「あゆむVSひかり 三将戦の角換わり腰掛け銀」ひかりの△7六桂の意味は?
前回から続く三将戦の藍原あゆむVS倉田ひかり戦。
第8話のテーマ図の△9九角*に対し、長考の末に▲6八飛*とひかりの読みにない手を指したあゆむ。
以下ひかりの攻めが続き、下記のテーマ図まで進みました。
【囲の王第9話テーマ図は△7六桂まで】
この桂打ちがひかりの決め手。
あゆむの選んだ▲6八飛は、ひかりの攻めを通してしまう悪手でした。
「長考して選んだ手がこれ・・・」と落胆したひかりはあゆむに容赦ないトドメの一撃を放ったのが上記テーマ図。
後手のひかりの狙いは、先手の▲6六銀を△6六角成とタダで取ってしまう事。 それを実現させたのがこの△7六桂なのです。
上記テーマ図、既に先手は▲6六銀を取られる事は防げません。
なぜここから▲6六銀が助からないのか?
そもそも後手は▲6六銀を取った後に何を狙っているのか?
わかりやすく解説してみましょう。
◇Q.そもそもこの局面の後手のひかりは何を狙っているのか?
まずテーマ図の解説の前に、後手がどういう事を狙っているのか?
狙い筋を解説しましょう。
この後の手順の解説で後手が何を狙っているのか理解しやすくなります。
まずは頭の中を真っ白にして、下記の狙い筋局面図をご覧ください。
【狙い筋局面図は△6六角成まで】
これが後手の狙っている基本形。
この△6六角成と銀を取った狙い筋局面図が、今回紹介する手順の基本となる局面です。
先手の飛車がいなくなっていますが、実は後手の狙いは飛車を取る事が目的ではなく、先手の飛車がいない上記の狙い筋局面図の状況を作る事が目的。
後手のひかりの本当の狙いは、先手の飛車を守りから消し、6六の位置に7七・6七地点に利く馬or金or銀を配置し、△7六桂・△8五金・△8六歩を使い、先手玉の逃げ道を塞いで詰ましてしまう事です。
上の言葉をわかりやすく図にすると、互いに考えるべき駒は下記の部分図の局面になります。
【部分図】
考えるべき駒は実はかなり少ない。
どうですか? 沢山駒がある局面でしたが、実は読むべき駒は持ち駒を入れても11枚。
これなら読めるかも!と思えてきませんか?
それでは、この部分図での後手の狙い筋を解説していきます。
部分図を再掲載して、お話しましょう。
【再掲載 部分図】
ここから後手は詰みを狙っているが?
いきなりですが、この部分図で後手は3手詰を狙っています。
それが部分図から△8七歩成(部分変化A1図)です。
【部分変化A1図は△8七歩成まで】
このと金を取ると先手玉は詰む。
この△8七歩成は、と金をタダで捨てた手ではなく厳しい狙いがあります。
△8七歩成*(部分変化A1図)に▲同玉*と取ると△8八馬*までの3手詰になるのですから。
ではこの3手詰をいきなり狙っていけば良い・・・のなら話は楽なのですが、1つ後手には問題があります。
初手△8七歩成(部分変化A1図)に▲6九玉(部分変化A失敗図)と逃げられてしまう手があるのです。
【部分変化A失敗図は▲6九玉まで】
こちらに逃げられると先手玉は詰まない。
この▲6九玉と逃げる手があるので、後手はいきなり△8七歩成を決行する事はできません。
後手はまず、この▲6九玉と逃げる手を潰さなければ先手玉を詰ます事はできないのです。
では最初の部分図を再掲載して、突然ですがここで次の一手問題です。
この後手の次の一手がわかれば、本編の盤面解説に行けます。
【再掲載 部分図】
問題:ここで▲6九玉と逃がさない手は?
部分図で先手玉を▲6九玉と逃げられないようにする後手の次の一手はなんでしょう?
後手の持ち駒は、歩と銀の2つ。
正解は2つありますので、よく考えてみましょう。
では再掲載 部分図からの正解は・・・。
【再掲載 部分図】
ここで6九地点を防ぐ手は2つある。
正解は△5八銀*と△6八歩(部分正解図)です。
【部分正解図は△6八歩まで】
単純ながら歩で6九地点を防いだ手。
部分正解図の△6八歩が先手玉を6九へ逃がさない好手です。
ここは他に△5八銀*もありどちらでも正解です。
そして実は△6八歩*(部分正解図)には狙いが2つあり、次に △8七歩成* ▲同玉*(▲7九玉*は△8八馬*まで。) △8八馬(部分結果A図)*までの3手詰が1つ目。
【部分結果A図は△8八馬まで】
この3手詰が後手の1つ目の狙い。
さらに下記の再掲載 部分正解図で、2つ目の3手詰があり。
【再掲載 部分正解図は△6八歩まで】
ここで△8七歩成以外にもう1つ3手詰が。
再掲載 部分正解図*では、さらに△8七銀* ▲7九玉 △8八銀成*(部分結果B図)までの3手詰があります。
これが2つ目の狙いです。
【部分結果B図は△8八銀成まで】
この3手詰が2つ目の狙いの詰み筋。
先手はこの2つの詰み筋を同時に受ける事ができず、必至(次に必ず詰む状態。)がかかっているのでした。
さて・・・話が少し長くなりましたが、この部分図が後手のひかりが実戦で狙っている形です。
基本的にやっている事は、下記の再掲載 部分図の形を作り△6八歩を打って△8七歩成(△8七銀)以下の3手詰を狙っているだけなのですね。
△A.後手の狙い筋まとめ
では最後に、今回解説した部分図の話をまとめておきます。
【再掲載 部分図】
実は物凄く単純な局面。
1:△6八歩と打って、次に△8七歩成 ▲同玉 △8八馬・△8七銀 ▲7九玉 △8八銀成までの2つの詰みを狙う。
2:これらの寄せを狙う際、後手に必要な駒は△8五金*、△8六歩*、△7六桂*、△6六馬*or△6六金*or△6六銀、持ち駒の銀*。
後手はこれらの駒が1つでもなくなると、先手玉を捕まえられなくなる。
前置きが長くなってしまいましたが、このポイントさえ押さえておけば「囲の王」第9話のあゆむVSひかりの△7六桂の局面の内容を理解する事ができるはずです。
実戦ではゴチャゴチャ駒が動いているように見えますが、やっている事は部分図の形を作って先手玉を詰ます事だけなのですから。
色々やっているように見えるが・・・。
よく読んでみると狙いがハッキリしている△7六桂。
それでは本編「囲の王」第9話で登場した、△7六桂のテーマ図の局面を皆さんと一緒に読んでいきましょう。
あゆむの感じた絶望感を味わう事はできるでしょうか?
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◇変化1:ひかりの△7六桂に対して▲6九飛と逃げるとどうなるのか?
では、お待ちかねのあゆむVSひかりのテーマ図を再掲載。
この△7六桂と打たれた下記の局面で、後手は飛車を消しながら先手玉を詰ます事はできるのでしょうか?
そもそも先手の▲6八飛を使って、▲6六銀を守る事はできないのでしょうか?
さっそく考えていきましょう。
【再掲載 第9話テーマ図は△7六桂まで】
ここで先手は飛車を逃げられないのか?
再掲載 テーマ図では▲2八飛(飛車を横に逃げる手)*・▲6九飛*・▲6七飛*の3つの候補手があります。
まず再掲載 テーマ図で▲2八飛*と逃げるのは△6六角成*で簡単に銀を取られてしまいます。
これはすぐに駄目そうとわかりますね。
ではテーマ図*で▲6九飛*と下に逃げればどうなのでしょう?
これなら▲6六銀に飛車の紐がついたままなので、△6六角成はできませんね。
では実際に▲6九飛と逃げた後の展開を進めてみましょう。
テーマ図を再掲載します。
【再掲載 第9話テーマ図は△7六桂まで】
▲6九飛と縦に飛車を逃げればどうなる?
▲6九飛 △6八歩 ▲2九飛 △6六角成(変化A結果図)≫
【変化A結果図は△6六角成まで】
先手銀損&詰めろ。これは先手敗勢。
下に▲6九飛と逃げると、そこで後手は手持ちの1歩を△6八歩と飛車取りに放ちます。
この△6八歩が一歩千金の痛打(▲6九飛の利きを止めつつ、先手玉の6九への逃げ道を消した手)で、先手は飛車を▲2九飛と横に逃げるよりなくなります。
飛車を横に逃げた事により先手の▲6六銀を守る駒がなくなったので、後手は△6六角成(変化A結果図)と銀をタダ取りする事に成功しました。
こうなると銀損で、さらに変化A結果図*以下△8七銀* ▲7九玉 △8八銀成*までの詰めろがあるので、変化A結果図は先手敗勢です。
仮に頑張って変化A結果図*で▲8八歩*と受けても、△8七銀* ▲同歩 △同歩成* ▲同玉 △8八馬*と最初の部分図で出た詰み筋で討ち取られます。
よってテーマ図で▲2八飛は銀損・▲6九飛は銀損して詰めろまでかかってしまうので駄目なのです。
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◇変化2:△7六桂に▲6七飛なら銀に紐がついているが・・・?
テーマ図を再掲載
【再掲載 第9話テーマ図は△7六桂まで】
残る手は▲6七飛のみ。
と言うわけで、ここで残った手は一つ。
▲6七飛*と逃げる手です。
テーマ図でこの▲6七飛なら▲6六銀に紐がついていますし、後手に飛車の利きを止める方法はなさそうです。
これなら▲6六銀は取られず無事先手安泰・・・と思いたいのですが、ここから後手は先手玉に一気に迫る手順があります。
少し頑張って読む必要があるので、ここからの数手はわからない方はすぐに読み進めてください。
テーマ図を再掲載します。
【再掲載 第9話テーマ図は△7六桂まで】
先手は▲6七飛と逃げるが・・・?
▲6七飛 △6六角成 ▲同飛 △7五金(変化B1図)≫
【変化B1図は△7五金まで】
角切りから△7五金と上から迫って寄せる狙い。
▲6七飛には△6六角成から△7五金!(変化B1図)と一気に寄せる手があります。
この△7五金(変化B1図)は厳しい手で、うっかり変化B1図*で▲6七飛*と逃げると△5八銀*(以下▲9七飛* △4七銀不成 ▲同銀 △6六金* ▲7九銀 △6七歩*まで。)で飛金両取りをかけられ先手敗勢となります。
実はこの順、テーマ図*で▲6九飛*と逃げた変化でも△6六角成*と指せば合流できる変化なので、後手としてはどちらも好みで選べる順なのです。(▲6九飛に△6八歩の方が明快な変化なので、そちらを本手として紹介したに過ぎません。)
この後手の△6六角成~△7五金は、テーマ図から先手玉を寄せ切る狙いのもう1つの順となります。
後手のひかりの気分になって、皆さんも一緒にこの△7五金(下記で再掲載)の局面を読み進めてみましょう。(この△7五金も最初に解説した部分図での応用なのでわかるかも?)
意外と攻めッ気が強い将棋を指すひかり。
△△7五金には▲6九飛と逃げる一手だが、上部から迫られ先手大変
変化B1図を再掲載。
下記の再掲載 変化B1図で、先手は▲6七飛と逃げられないので▲6九飛と逃げるぐらいしかありません。
【再掲載 変化B1図は△7五金まで】
ここで飛車を逃げる場所は1つ。
▲6九飛 △6八歩 ▲2九飛 △6六金(変化B結果図)≫
【変化B結果図は△6六金まで】
次に△8七銀からの詰めろで後手勝勢。
▲6九飛と逃げる一手に△6八歩が何度も出てきた飛車を止めつつ、先手玉の6九地点への逃げ道を消した手筋。
▲2九飛と逃げさせ、△6六金と出た変化B結果図*は次に△8七銀* ▲7九玉 △8八銀成*までの詰めろがあり後手勝勢となります。
変化B結果図*以下この詰めろを受けて▲8八歩*とするぐらいですが、以下△6九銀* ▲同飛 △同歩成 ▲同玉* △5六金* ▲同歩 △6七飛*で寄りとなります。
よって下記の再掲載 テーマ図は、既に先手敗勢という事がおわかりいただけたでしょうか?
【再掲載 第9話テーマ図は△7六桂まで】
この△7六桂で既に先手敗勢。
この△7六桂はあゆむに「勝てるかもしれないという妄想を粉々にするほど強い。」と言わしめるほどの一着だったのです。
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◇変化3:本編であゆむはこの終わった局面から頑張るが・・・実は粘る事だけなら可能!
ですが、この数手で終わりそうな投了やむなしの局面からあゆむは「自分から折れる将棋はもう絶対しない…。」と腹を括ります。
この再掲載 テーマ図から粘る手は果たして存在するのでしょうか?
勝つことはできませんが、なんと手数を伸ばして粘り続ける手は存在するのです。
【再掲載 第9話テーマ図は△7六桂まで】
ここから粘る手はあるのか?
▲2八飛 △6六角成 ▲8五馬!(変化C結果図)≫
【変化C結果図は▲8五馬まで】
銀を犠牲に先手は金を入手&馬を急所に。
なんと最初の変化で真っ先に切り捨てた、▲2八飛が飛車の横利きを残したまま頑張る一番粘りのある受けだったのです。
そして▲8五馬(変化C結果図)が、先手玉を詰ますために上部を押さえていた△8五金を消した一着でもあります。
以下変化C結果図*からは、次に▲8六馬*と相手の急所の拠点を消す狙い、▲7七金*と金を打って自陣を固める狙い、後に▲5二馬と金を取る狙いがあります。
後手のひかりは、香銀交換の駒得、玉形は矢倉囲いで堅く、攻め駒の飛馬桂は先手玉に迫っていて働いているので、まず負ける事はありませんが、先手の▲8五馬(変化C結果図)*のせいで先程まで想定していた詰み筋が使えなくなってしまいました。
なんだかよくわからない展開になってきましたね。
持ち時間の短い将棋でこんな手を指されたら、あっさり間違えて逆転する可能性も大いにあります。
実際あゆむがこう指したかはわかりませんが「終わったと思われた局面からでも、頑張れる手は存在する。」と言う事でした。
がんばれ、あゆむ!
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◇「囲の王」第9話テーマ図 △7六桂に対する変化手順まとめ
最後に今回の変化手順を見やすいようにまとめておきます。
【再掲載 第9話テーマ図は△7六桂まで】
この△7六桂にも変化は相当ある。
・テーマ図*から1:▲6九飛*(下段に飛車を逃げた手。)
以下△6八歩* ▲2九飛 △6六角成*で先手敗勢。
・テーマ図*から2:▲6七飛*(上に逃げ、飛車のラインを止められないようにした手。)
以下△6六角成* ▲同飛 △7五金* ▲6九飛 △6八歩 ▲2九飛 △6六金*で先手敗勢。
・テーマ図*から3:▲2八飛*(駒損を受け入れ、飛車の横利きを残してひたすら粘る手。)
以下△6六角成* ▲8五馬*で先手相当苦しいが手数は伸ばせる。
変化は沢山あるものの、ここまで持ち込んだ後手の倉田ひかりは相当強いとだけわかれば十分。
手の意味を全部理解できなくても「囲の王」の作中のキャラ達は、大体こんな感じで読みを進めているんだなぁと思って頂けるだけでいいんです。
さてこれで松山高校VS北星高校の三将戦の将棋は一段落がついたようです。
次の注目の一局は副将戦の桂 香里VS打掛 ならび戦!
ならびの猛攻で、裸同然に自玉を追い詰められた香里に勝ち目はあるのか?
気になる副将戦の局面は、今回の「囲の王」第9話のラストに掲載されていますので、皆さんもならびと一緒に寄せを考えてみましょう。試しに読んでみると香里に無茶苦茶受けられました。
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(2020年5月22日 最新話更新!)
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◆次の『囲の王』最新話紹介記事(第10話 2020年5月29日更新!)
2020年5月29日に更新された『囲の王』第10話の紹介記事はこちら。
第10話の注目は、副将戦の打掛 ならびVS桂 香里の居飛車対四間飛車の一局!
中学から続く因縁の対局は終盤戦に入り、本気を出した香里の受けモードが発動し・・・。
さらに第10話の記事では、あなたが桂香里と次の一手形式で戦えるゲーム形式の記事を用意!(分岐ルート多数。)
読者のあなたは、原作のならび通り桂香里の堅陣を最後まで攻め切る事ができるのか?
◎関連記事 ⇒ 納豆菌の受けを体験!将棋漫画『囲の王』第10話の展開&盤面解説
◆今までの『囲の王』紹介記事
今までの『囲の王』紹介記事はこちら。
◎今までの『囲の王』紹介記事一覧⇒ 『囲の王』紹介記事一覧
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◆おちR先生が出版した漫画一覧
・『囲の王』全3巻
・『囲の王』第1巻 【定価:660円】
・『囲の王』第2巻 【定価:660円】
・『囲の王』第3巻(完結) 【定価:660円】
・ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも付喪神にしますか?』(電撃コミックス)全2巻 【1巻:638円】【2巻:682円】
△ニコニコ静画で一部無料で読めます
『ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも付喪神にしますか?』はニコニコ静画で数話一部無料で公開されています。
買った冷蔵庫が女の子になって同居!? なんだその熱い冷たい関係は!?
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