「誰も知らない次の一手」問題図7:答え『6二へ駒を打つスペースを与えない』
スポンサーリンク
目次
◆「誰も知らない次の一手」問題図7の解説『6二へ駒を打つスペースを与えない』
下記 問題図での
先手の正解手はどちらなのでしょうか?
【問題図は52手目△6三金まで】
1:▲5一飛成 2:▲5二歩成
答えは…2の▲5二歩成(下記 正解図)と
相手の歩の前へ自分の歩を成る手。
【正解図は53手目▲5二歩成まで】
無条件に拠点を作る歩成り。
先手はここで▲5二歩成(上記 正解図)が正解。
この手は△同歩と取る事ができず
先手は無条件で攻めの拠点を作る事に成功しました。
正解手以下の手順を並べる前に
まずは問題図で▲5一飛成の1の失敗手の変化を解説しましょう。
スポンサーリンク
◇失敗手:1の▲5一飛成「△6二銀~△5一歩と打って美濃囲いを再生されて粘られる」
では問題図を下へ再掲載し、
1の▲5一飛成がなぜ失敗手なのか説明しましょう。
【再掲載 問題図は52手目△6三金まで】
ここで▲5一飛成と攻める手の解説。
上記 再掲載 問題図から
▲5一飛成(下記 失敗1図)と5一の歩を取りながら
飛車を成る手がもう一つの選択肢でした。
【失敗1図は53手目▲5一飛成まで】
歩を取り、次に▲7一角があるが…。
これで次に▲7一角 △9二玉 ▲8二金 △9三玉 ▲7二金 △8四玉に▲8五銀までの詰みが生じました。
しかし…。
残念ながら後手に7一地点を受けながら
美濃囲いを再生する手順があり、
後手の粘りを許してしまうのです。
スポンサーリンク
下記へ失敗1図を再掲載して、以下の手順を並べてみましょう。
【再掲載 失敗1図は53手目▲5一飛成まで】
後手は6二へ駒を打つスペースがあり。
△6二銀 ▲2一龍 △5一歩(失敗図)≫
≫の付いた青文字を押すと動く盤面で再生。↑
【失敗図は56手目△5一歩まで】
銀打ちから底歩で粘られてしまう。
(*の付いた青色の文字*を押すと解説が表示されます。)
問題図から指した▲5一飛成*と歩を取って飛車を成った手に
後手は持ち駒の銀を手に取り△6二銀*~△5一歩(上記 失敗図)と打って手番を握って受ける手筋で、こうなると一手稼がれてしまいます。
これでも先手悪くはないのですが、
正解手順よりも後手に粘られてしまいます。
なので問題図で1の▲5一飛成(下記 再掲載 失敗図)は
後手の美濃囲いを再生させる粘りを許してしまう
不正解手なのでした。
【再掲載 失敗図は53手目▲5一飛成まで】
△6二銀が龍取りになるのが痛い。
・問題図から▲5一飛成とする手は、△6二銀~△5一歩で後手に粘りを許してしまう。
スポンサーリンク
◇正解手:2の▲5二歩成「確実にと金を作りつつ、後手の6二に駒を打つ空間を与えない」
下へ問題図を再掲載し、
2の正解手▲5二歩成の解説。
【再掲載 問題図は52手目△6三金まで】
ここで▲5二歩成が正解。その意味は?
ここで▲5二歩成(下記 再掲載 正解図)と相手の歩の前へ
自分の歩を成る手が正解手。
【再掲載 正解図は53手目▲5二歩成まで】
なんとこのと金は△同歩と取れない。
狙いは次に▲6二金と打ち、以下▲7一角 △9二玉 ▲7二金で後手玉へ必至をかける事です。
この上記 再掲載 正解図の▲5二歩成!*に△同歩*なら▲7一角 △9二玉 ▲8二金 △9三玉 ▲7二金*以下の詰みです。
後手は5二へ作られたと金を取る事ができず、
先手に無条件に攻めの拠点を作られてしまいました。
スポンサーリンク
下記 再掲載 正解図から局面を進めましょう。
【再掲載 正解図は53手目▲5二歩成まで】
以下後手は勝負を仕掛けてくる。
△4九飛成 ▲6二金(正解結果図)≫
≫の付いた青文字を押すと動く盤面で再生。↑
【正解結果図は55手目▲6二金まで】
次に▲7一角~▲7二金で必至。
よってジリ貧と見た後手は△4九飛成から金を取り、最後の勝負の準備をします。
以下▲6二金(上記 正解結果図)と進んで、次に▲7一角 △9二玉 ▲7二金までの必至を狙う事に成功しました。
先手は5二へと金を作っているため、
1の▲5一飛成の変化と違って
後手は6二へ駒を打って受ける空間がないのが辛いのです。
スポンサーリンク
よって問題図での正解手は
無条件でと金の拠点を作れ、後手の受けを許さない
2の▲5二歩成(下記 再掲載 正解図)なのでした。
【再掲載 正解図は53手目▲5二歩成まで】
無条件のと金は大きい。
・問題図から▲5二歩成とする事で、後手からの△6二銀のような手を生じさせない。次に▲6二金~▲7一角~▲7二金の必至も厳しい。
スポンサーリンク
◆次の問題(8問目)へチャレンジする
【再掲載 正解結果図は55手目▲6二金まで】
ここから5手進んだ局面が次の問題。
上の局面から
△8九飛成 ▲7一角 △9二玉
▲7二金 △7五桂!と
進んだ局面が次問。
◆この問題を解説している「第1回 誰も知らないマイナー戦法」『▲7八金型天守閣囲い』の記事を読む
今回の問題は当ブログで紹介している
「第1回 誰も知らないマイナー戦法『▲7八金型天守閣囲い』」(クリックでリンク先へ移動。)の定跡解説記事より
抜き出したものです。
本戦法を詳しく知りたい方は
下記の記事をご覧ください。
◇伝説の囲い『▲7八金型天守閣囲い』Part3:終盤手筋編
【伝説の囲い『▲7八金型天守閣囲い』】
今回の手順は下記記事の変化手順で解説。
◆今回の問題図の部分解説はこちら◆
(↑定跡解説記事の変化へ直接移動します。)
▽関連商品
本ページはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を利用しています。
・左美濃伝説 (秘法 (巻之2)) 【定価:1,000円】
スポンサーリンク