「誰も知らない次の一手」問題図4:答え『6九地点の隙に注意!』
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目次
◆「誰も知らない次の一手」問題図4の解説『6九地点の隙に注意!』
下記 問題図での
先手の正解手はどちらなのでしょうか?
【問題図は44手目△同飛まで】
1:▲同飛成 2:▲5三金
答えは…1の▲同飛成!(下記 正解図)と
飛車交換に応じる手。
【正解図は45手目▲同飛成まで】
△同金に▲3一飛が狙い。先手有利。
先手の狙いは上記 正解図以下△同金に▲3一飛と打つこと。
この正解手順が最善の攻めで、
これより一直線に後手玉を寄せにいきます。
正解手以下の手順を並べる前に
まずは問題図で▲5三金の2の失敗手の変化を解説しましょう。
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◇失敗手:2の▲5三金「6九地点が▲7八金型天守閣囲いの弱点。」
では問題図を下へ再掲載し、
2の▲5三金がなぜ失敗手なのか説明しましょう。
【再掲載 問題図は44手目△同飛まで】
ここで▲5三金と打つ手の解説。
上記 再掲載 問題図から
▲5三金(下記 失敗1図)と金を打って飛車交換を拒否する手がもう一つの選択肢でした。
【失敗1図は45手目▲5三金まで】
飛車交換を拒否。だが次に△4七歩成があり。
飛車交換を拒否し、後手の飛車を逃げさせた後に
▲4六歩と取って自陣を整備する狙いですが…。
これは先手陣に大きな弱点があり、
ほぼ悪手になる手なのです。
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下記へ失敗1図を再掲載して、以下の手順を並べてみましょう。
【再掲載 失敗1図は45手目▲5三金まで】
ここから先手陣の弱点を突かれる。
△3二飛 ▲4六歩 △6九銀!(失敗図)≫
≫の付いた青文字を押すと動く盤面で再生。↑
【失敗図は43手目▲6四銀まで】
次の▲5三歩成があり先手有利…だが。
失敗1図から先手の▲5三金に後手は△3二飛と逃げます。
先手は次に△4七歩成があるので、
▲4六歩と取った後に▲5四角~▲6三金を狙いますが…。
後手は△6九銀!(上記 失敗図)と打ち、飛車金両取りをかけました。
上記 失敗図から▲2八飛は△7八銀不成 ▲同飛に△6九角で先手敗勢。
他に上記 失敗図で▲5七飛は△7八銀不成 ▲同玉に△2八角で
次に△4六角成・△1九角成から攻め合いになり
先手だけ玉が露出しているため、先手敗勢です。
…つまり先手は6九地点に隙があるため、
銀や角を渡した後にゆっくりとした展開へ持ち込むのは
無理があるのです。
なので下記 再掲載 失敗1図の2の▲5三金は
後手の反撃を許してしまう不正解手なのでした…。
【再掲載 失敗1図は45手目▲5三金まで】
銀と角を渡した後では悪手。
・問題図から▲5三金とする手は、後手にのちに△6九銀・△6九角と打たれる手があり先手不利。
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◇正解手:1の▲同飛成「▲3一飛と打ち込み、次に▲7一角の詰めろ&▲3四飛成の銀取りがあり先手有利」
下へ問題図を再掲載し、
1の正解手▲同飛成の解説。
【再掲載 問題図は44手目△同飛まで】
ここで▲5三歩成が正解。その意味は?
ここで▲同飛成(下記 再掲載 正解図)と飛車交換に応じる手が正解手。
【再掲載 正解図は45手目▲同飛成まで】
△6九銀で狙われる飛車を交換した。
これで先手は△6九銀・△6九角と打たれた時に狙われる▲5八飛を捌くことに成功。
さぁここから後手玉へ詰めろ銀取りをかけにいきます。
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下記 再掲載 正解図から局面を進めましょう。
【再掲載 正解図は45手目▲同飛成まで】
ここから一気に踏み込んでいく。
△同金 ▲3一飛!(正解結果図)≫
≫の付いた青文字を押すと動く盤面で再生。↑
【正解結果図は47手目▲3一飛まで】
次に▲7一角と▲3四飛成があり先手有利。
正解図の▲同飛成に対し、後手は△同金と取ってきます。
先手の囲いは見慣れぬ囲いなので、もしかしたら飛車交換をして攻め合えば簡単に崩せるのでは?
と言う期待も込められています。
(*の付いた青色の文字*を押すと解説が表示されます。)
しかし容赦なく▲3一飛*(上記 正解結果図)と打ち込んだ局面は、
次の▲7一角* △9二玉 ▲8二金* △9三玉 ▲7二金* △8四玉 ▲8五銀*までの詰みがあり、先手に手番まで回っている始末。
この▲3一飛が詰めろで、さらに△3四銀取りとなり後手忙しい局面となりました。
つまり問題図での正解手は
先手の6九地点の弱点を消しつつ、
後手へ▲7一角の詰めろ&▲3四飛成の銀取りを狙える
1の▲同飛成(下記 再掲載 正解図)なのでした。
【再掲載 正解図は45手目▲同飛成まで】
先手陣の弱点を消した意味合いもある手。
・問題図から▲同飛成とする手は、以下△同金に▲3一飛で後手に詰めろ&銀取りをかけて先手有利。
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◆次の問題(5問目)へチャレンジする
【再掲載 正解結果図は47手目▲3一飛まで】
ここから3手進んだのが次の問題。
上の局面から
△5一歩 ▲4六歩 △6九飛と
進んだ局面が次問。
◆この問題を解説している「第1回 誰も知らないマイナー戦法」『▲7八金型天守閣囲い』の記事を読む
今回の問題は当ブログで紹介している
「第1回 誰も知らないマイナー戦法『▲7八金型天守閣囲い』」(クリックでリンク先へ移動。)の定跡解説記事より
抜き出したものです。
本戦法を詳しく知りたい方は
下記の記事をご覧ください。
◇伝説の囲い『▲7八金型天守閣囲い』Part2:駒組み編
【伝説の囲い『▲7八金型天守閣囲い』】
今回の手順は下記記事の変化手順で解説。
◆今回の問題図の部分解説はこちら◆
(↑定跡解説記事の変化へ直接移動します。)
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