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目次
◆「横歩取り▲7五角戦法」とは?
「横歩取り戦法」は現代戦法の主流です。
現代将棋を語るには外せない戦法で、プロの居飛車党同士がぶつかるとまず「横歩取り戦法」の戦型になります。
2019年の現名人でもある佐藤天彦先生も「横歩取り戦法」を得意としている棋士です。
名人が愛用するという事で、プロ棋士の間で流行するのは当然なのです。
将棋界で天下を取れる戦法という事なのですから。
しかし我々アマチュアにとって「横歩取り戦法」は一手一手が難しく、さらに後手が戦法を選ぶ権利があり、先手としては怖い所が多い戦法です。
先手有利と結論が出ている「横歩取り△4五角戦法」や「△3八歩戦法」他には「相横歩取り戦法」など、後手には戦法選択の権利が沢山あります。
他にも「ノーガード戦法」というマニアックな戦法もあります。
当然現在主流の「△3三角戦法」や「△3三桂戦法」などもあります。
先手は後手△3四歩の横歩を取って歩得を主張するのですが、そのかわり後手に手得と戦法を選ぶ権利を与えるのが「横歩取り戦法」です。
しかも上記の戦法はたった一手ミスをすると即負けの変化が多く、プロならともかくアマチュアが指すにはリスクが高い物ばかりです。
後手は先手のミスを誘うため、あらゆる横歩取り定跡を研究して来る・・・という事もあり、先手側は全ての「横歩取り定跡」を知っていないといけないのです。
そうなると先手も覚える定跡が多くなり、横歩取りの先手を持つのはアマチュアにとって敷居が高いのです。
先手側が主導権を握り、後手が知らない展開で一方的に攻め潰せる戦法があれば・・・。
そんな都合のいい戦法があるわけない・・・。
ところがそんな都合のいい戦法があるのです!
それが今回紹介する「横歩取り▲7五角戦法」です。
厳密には横歩を取っていないのですが、横歩取り模様になれば絶対に誘導できる先手用マイナー戦法です。
◇「横歩取り▲7五角戦法」の基本図までの手順。
ではさっそく基本図までの手順を紹介します。
まずは横歩取り模様の第1図を見て貰いましょう。
【第1図は△8六同飛まで】
先手の次の一手で激しい戦いになる。
相居飛車で「横歩取り戦法」を指した事のある人なら、この局面は何度も見ている事でしょう。
第1図から▲3四飛と横歩を取るのが普通の一手ですが、ここで先手が無理矢理主導権を持ち込む必殺手があります。
・第1図からの指し手 ▲2二飛成 △同銀 ▲7五角(第2図) |
【第2図は17手目▲7五角まで】
「▲7五角戦法」飛取りと角成りが狙い。
▲2二飛成から飛角交換をして▲7五角と打つのが、この「横歩取り▲7五角戦法」のトレードマークとなる一手!
次に▲8六角の飛車取りと▲5三角成を見せるのが、この戦法の出だしです。
以下の進行は予想以上に激しい展開になり、知らないと後手は一発でKO!という展開もあります。
しかもこの「横歩取り▲7五角戦法」について解説された書籍は、私が知る限り1冊しかありません。
「我が道を行く定跡の裏街道」というマイナー戦法を紹介している本でのみ紹介されています。
*我が道を行く定跡の裏街道 (週将ブックス) * 定価:1,365円 著:週刊将棋 (編集) 2014年12月21日発売。 かなりマニアックなマイナー戦法を集めた戦法書。 その内容は未だに類書がない物ばかり! 「横歩取り▲7五角戦法」を始め「対振り飛車カニカニもどき」「相振り中住まい」「超急戦右四間」「パーフェクトディフェンス」「対三間飛車超早仕掛け」「対振り棒金」「初手▲4六歩戦法」「新角頭歩」など、他にも書き切れないほどのマイナー戦法が盛り沢山! 居飛車党・振り飛車党のどちらも必見のマイナー戦法書。 これであなただけの持ち戦法を見つけましょう! |
実際に遭遇すると厄介な戦法の割に棋諸もなく、対策に困る戦法です。
さらにアマチュアの愛好家もそれなりに居て、横歩取りの後手番では絶対に避ける事のできない戦法です。
先手を持った時の攻め方も大事ですが、後手を持った時に「横歩取り▲7五角戦法」の狙い筋を知らないと一発で負けてしまいます。
今回はその狙い筋を知ってもらおうと、当ブログが独自研究をしたkifファイルを作りました
実戦でのみ登場したマニアックな手順も研究しているので、この戦法の概要を知るには十分すぎる内容だと思います。
是非皆さんも、このkifファイルを読み「横歩取り▲7五角戦法」で横歩取り党のライバルをギャフンと言わせましょう!
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◆『横歩取り▲7五角戦法』kifファイルダウンロード
▽『横歩取り▲7五角戦法』解説付きkif、zipファイル ダウンロード▽ |
マイナー将棋ブログ 作『横歩取り▲7五角戦法.kif』はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスで提供されています。
https://minorshogi.com/side-pawn-capture-75b-kif/にある作品に基づいている。
▼kifファイルの再生方法▼
ダウンロードしたkifファイルは「柿木の将棋ソフトウェア」のフリーソフト「kifu for windows」でパソコン上で再生する事ができます。
Androidの方は「Kifu for Android(無料版)」で再生する事ができます。
「Kifu for Android Pro(有料版)」を使うと、PC版用のコメント付kifが文字化けせずに読めるようになります。
iPhoneの方は『kifu for iPone』で再生する事ができます。
◇ファイルの中身
「横歩取り▲7五角戦法」の研究をまとめたkifファイルが一つ入っています。
かなり序盤の手を掘り下げていますが、それでもまだ全部掘り下げたとは思っていません。
まだまだ「横歩取り▲7五角戦法」には、序盤の新手が大量に眠っている気がします。
どういう戦法か十分過ぎるほど概要はわかるので、横歩取り党の人は必見です。
後手横歩取り党としては絶対に避けられない戦法なので、何かしら知識を持っておかないと、遭遇した時に苦労します。
ちなみにプロでの実戦例は皆無で、プロは当然、アマ上級レベルだと不利な戦法でしょう。(実戦で試してみた所、将棋ウォーズ四段までは通用しました。 五段相手だと苦しかったです。)
主導権を握れるメリットを生かし、力戦が好きな人向けの戦法です。
◆『横歩取り▲7五角戦法』ためし読み
英語名:Side Pawn Capture 75-Bishop
▽関連商品
*我が道を行く定跡の裏街道 (週将ブックス) * 定価:1,365円 著:週刊将棋 (編集) 2014年12月21日発売。 かなりマニアックなマイナー戦法を集めた戦法書。 その内容は未だに類書がない物ばかり! 「横歩取り▲7五角戦法」を始め「対振り飛車カニカニもどき」「相振り中住まい」「超急戦右四間」「パーフェクトディフェンス」「対三間飛車超早仕掛け」「対振り棒金」「初手▲4六歩戦法」「新角頭歩」など、他にも書き切れないほどのマイナー戦法が盛り沢山! 居飛車党・振り飛車党のどちらも必見のマイナー戦法書。 これであなただけの持ち戦法を見つけましょう! |
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