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目次
◆棋譜情報・出典
掲載:将棋月報(1939年8月10日発行) P89~P90より。
対局日:不明
先手:間宮純一 三段
後手:志澤春吉 四段
戦型:間宮久夢流(定跡解説記事はこちら。)
◆「久夢斎の中住まい型三間飛車」ハイライトシーン
本局の見どころを紹介!
【第1図は5手目▲7五歩まで】
開幕から奇怪な一手。これぞ久夢流!
初手から▲5六歩 △3四歩 ▲7六歩 △5四歩に▲7五歩!(上記 第1図)と進んだ局面だが…。
なんと5手目にして誰も見たことがない奇怪な盤面を迎えた。
しかしこの▲7五歩こそがプロ棋士の間宮久夢斎が考案したオリジナル戦法「間宮久夢流」の定跡手である。
ここから先手が何を狙っているか?それは当然敵陣への入玉である。
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【第2図は33手目▲3六歩まで】
中住まい型の三間飛車へ組み…。
そこから28手進んだのが上記 第2図の局面。
先手は▲5八玉の中住まいへ組み、▲3六歩(上記 第2図)と進めた。
狙いは恐らく▲6八角~▲7七桂~▲8五銀と歩を取って左辺からの入玉を目指す事だろう。
ここで後手の志澤春吉 四段(当時)がある一手を指したため、先手は右辺から動く手が生じ…。
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【第3図は50手目△3五歩まで】
次の一手は"久夢流"の一着。
そこから戦いが始まり、先手の▲2六角に後手が△3五歩(上記 第3図)と受けた局面。
この上記 第3図で▲同歩は△2五歩 ▲4八角 △2三玉から後手も入玉を狙う将棋になる可能性がある。
ここで先手の間宮純一 三段(当時)は入玉を狙いつつ
さらに後手の入玉を防ぐため▲7八飛を右辺へ活用する含みを作る
「これぞ久夢流!」と呼べる一手を指すのだが、その手とは?
気になる次の一手!
本局の全容はこちら!↓
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この記事で紹介した棋譜を動かして再生できます。
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本局以外の他の棋譜が見たい方はこちら。
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◆本戦法「間宮久夢流」の定跡解説はこちら
当ブログでは入玉戦法「間宮久夢流」の基本的な定跡解説もしています。
本戦法がどういう構想でどの地点を狙って指しているのか?
下記の定跡解説を読むと、その全てが理解できるでしょう。
◆本戦法「間宮久夢流」の次の一手問題はこちら
「間宮久夢流」の定跡を次の一手問題形式で実際に指して解く事ができる記事はこちら。
◆出題◆
入玉戦法『間宮久夢流』より
(クリックで間宮久夢流の記事一覧へ移動。)
難易度:かんたん
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