『囲の王』第19話 王城環VS忽那ことは 「観戦記コーナーPart2」【勝利に微笑む女神は?】

 



 


目次

◆『囲の王』第19話 王城環VS忽那ことは 「観戦記Part2」【勝利に微笑む女神は?】


前回の第18話 Part1から続く、囲の王第18話 王城環VS忽那ことは女流二段の対局の続きを観戦していきましょう。


◆前回の記事 「王城環VS忽那ことは 二人の名勝負を観戦! 『観戦記Part1』」


前回の記事 :「王城環VS忽那ことは 二人の名勝負を観戦! 『観戦記Part1』」

ことはの30手以上先を読んだ△6四角打*によって起こされた「攻め駒が足りない&居飛車穴熊が薄い」という問題点を、たった5手で解消した環が初めてことはから一本返した!


女流プロのことはから局面を奪い返した環!

この勢いで一気に先手優位に立った環ですが、玉を詰ますか詰まされるかの最終盤戦の勝負があり、結果はまた別!
この勝負、勝利に微笑む女神はどちらなのでしょうか?


 

 


◇前回の第7図以下 実戦の進行。後手のことはは△3八歩から飛車交換に!

まずは前回の第18話の最後の局面をおさらいしましょう。

【第7図は▲3三馬まで】
この飛車殺しの手順で優位に立った環。

前回の第18話の最終局面がこの上記 第7図。
先手の環の▲4二成香~▲3三馬(上記 第7図)が、「攻め駒の少なさを解消&後手の△6五歩型高美濃囲いより居飛車穴熊を堅くした」一石二鳥の手順なのは前回のPart1で解説した通りです。

第19話に入り、後手のことはは自分の飛車が助からない事を理解し、ここから互いに飛車交換に持ち込む順を選びました。
それでは具体的に第7図から実戦の手順を進めてみましょう。

 


読みやすいように第7図再掲載します。

【再掲載 第7図は▲3三馬まで】
ここから後手は飛車交換する。

 
・再掲載 第7図からの指し手

△3八歩* ▲4四馬 △3九歩成(第8図)≫

【第8図は△3九歩成まで】
後手は△3八歩から飛車交換に持ち込んだ。

第8図まで進み、後手のことはは飛車交換に成功しました。
ちなみに上記 第7図*△2六馬*と飛車に紐をつけて受ける手順は、▲3六飛!* △同馬 ▲4四馬*で桂得した先手が優勢になるのは前回のPart1で解説しましたね。

と言うわけで互いに飛車交換をして、上記の第8図になりました。
これで劣勢だった環は持ち直し、飛車を敵陣に打って最終盤戦の寄せ合いへ進みます。


ことはは△3八歩から飛車交換!寄せ合いへ!

 


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◇後手のことは△7八金の必至!再び窮地に追い込まれた環!

第8図から両者攻め合う将棋になり、玉の守り駒がはがれて下記の第9図△7八金まで進みました。
双方に詰みが生じる、最後の終盤戦!ここからは読者のあなたも詰みまでの変化をよく読んで鑑賞しましょう。

【第9図は△7八金まで】
次に△8九金からの詰めろ。

この上記 第9図の△7八金*は、次に△8九金* ▲同玉 △7九飛*までの3手詰が狙い

先手の環に優位を取られましたが、なんと第9図まで進んでみると後手のことはの方が先に先手玉を詰ます直前にまで迫っています!
伊達に女流プロではありません。 終盤戦の地力で一気に差を詰めてしまいました!(実際プロ棋士は、序中盤もさる事ながら、終盤の読みが特に深い。)

 


△ことはの底力の△7八金に対し、環の勝負勘が「後手玉が詰みそうだ!」と告げる!

さてプロの力を見せつけた再掲載 第9図!
ここがこの将棋の最大の山場となります!

【再掲載 第9図は△7八金まで】
ここで環の直感が告げる!

ことはの△7八金(第9図)まで物凄い巻き返しですが、環も負けてはいません。
ここで先手の環は直感的に感じました。

王城 環
王城 環
この△7八金を▲同馬と取って、取った金を使えば後手玉は詰んでいる気がする!

だが以下の手順は数十手も読む必要があり、この手順を読もうとすると環の脳が悲鳴を上げ頭痛を起こします!
もう環にはこの将棋を最後まで読む力は残っていないのでした。

限界を感じつつも「勝ち筋があるのは感じてるんだ!」と環は己の直感を信じ、後手玉を詰ます手順に踏み込みました!!


読みすぎて頭痛が!?己の勝負勘を信じて勝負!

 


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△実戦で環は▲7八同馬と金を取り、最後の決戦に出てテーマ図へ!

第9図再掲載。

【再掲載 第9図は△7八金まで】
先手の環はここで勝負に出た!

 
・再掲載 第9図からの指し手

▲同馬 △同と(テーマ図)≫

【テーマ図は△7八同とまで】
金を取り後手玉を詰ましにいくが!?

さぁ金を手持ちにし、飛金銀香歩の持ち駒で後手のことは玉を詰ましにいく環!
ここで後手玉に詰みはあるのか?
この記事を読んでいるあなたも環と一緒に頭を痛ませてみましょう。


上記テーマ図* 王城環からのヒント●

王城 環
王城 環
初手にある場所へ金を捨てれば、そこから15手程で詰む気がする・・・。
7四地点に飛車が打てれば詰みが見えそうなんだが・・・。
くっそ! 最後が読み切れない!!


後手玉に詰みはあるか?一緒に頭を痛ませよう。

ここからの寄せの手順がわかった方、わからない方も次の一手を確かめるため下へスクロールしてみましょう!
環自身が頭を痛ませ、勝負勘で放った次の一手とは!?

 

 


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◇テーマ図まで進めた環は、ここで己の感覚を信じ金捨てから後手玉を詰ましにいく・・・が!?

テーマ図再掲載します。
下記のテーマ図から本当に後手玉を詰ます手はあるのでしょうか? 

王城 環
王城 環
頼む オレの感覚!!

【再掲載 テーマ図は△7八同とまで】
己の感覚を信じ、勝負に出た!!

 
・再掲載 テーマ図からの指し手

▲4三金!(第10図)≫

【第10図は▲4三金まで】
この金捨てからことは玉に迫った!

▲4三金! (第10図) なんとも豪快な金捨てから環はことは玉に王手をかけました!

この上記 第10図の△4三金*捨てに△同玉*と取るのは、▲3三飛* △4二玉 ▲5三銀 △5一玉 ▲3一飛成*までの詰みです。
他に第10図*△6二玉*▲5三銀 △5一玉 ▲4一飛*・・・すぐに詰みますね。

よって実戦で後手のことはは、第10図の▲4三金に△同玉と取りませんでした。


後手のことははこの金打ちを取らなかった!?

 


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◇ことはは△6四玉と逃げ、次に△7五玉を狙う。ここで環が導き出した手順は?

第10図再掲載します。
実戦では先手の▲4三金に対し、後手はことは金を取らず別の手を指しました!
体力の限界が近い環に一切楽をさせません!

【再掲載 第10図は▲4三金まで】
金を取ると詰むので後手は玉を逃げる。

 
・再掲載 第10図からの指し手

△6四玉(第11図)≫

【第11図は△6四玉まで】
この玉逃げが意外と油断できない手。

後手は▲4三金を取れないため、△6四玉(第11図)と逃げます。
この△6四玉は何気ない手ですが、安易な王手だと後手に逃げ切られてしまいます。
例えば上記 第11図*▲5三銀*と打つと、△7五玉*と逃げられ斜め駒がないため続く王手がありません。

では、上記 第11図で後手玉を△7五玉と逃がしても大丈夫なようにする手は一体?
環が感じた「勝ち筋」は本当にあるのでしょうか!?


最後の最後まで死力を尽くすことは。

 


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◇先手の▲7四銀を▲7四飛に入れ替える妙手順で後手玉を7五へ逃がさない!

再掲載 第11図から実戦の手順を進めます。
環は残った力を限界まで振り絞り、後手玉を△7五玉と逃がさない手を感覚で指します。

【再掲載 第11図は△6四玉まで】
△7五玉と逃がさない手順は?

 
・再掲載 第11図からの指し手

▲6五銀引 △同桂 ▲7四飛 △6三玉(第12図)≫

【第12図は△6三玉まで】
7四の駒を飛車に入れ替えた環。

第11図から▲6五銀引と7四の銀を捨てて王手!
これが環が死闘の最中感じた「勝ち筋」でした。

この▲6五銀引*△7五玉*と逃げるのは▲7四飛* △8五玉 ▲8六銀*までの詰みがあります。▲6五銀引と引いた事で▲7四飛と打てるようにし、△7五玉にも持ち駒の銀で詰むようにした手順なのです。

ちなみに▲6五銀引*対し△6三玉*と逃げるのも、以下▲6二飛!* △同玉 ▲5三銀* △5一玉 ▲4二金*までの詰みとなります。

 

よって実戦で後手のことはは、上記 第11図からの▲6五銀引に△同桂と取って▲7四飛には△6三玉(下記で第12図を再掲載)と逃げました!
捕まりそうで捕まらないことはの粘り強い応手に対し、先手の環はここから詰まし切る事はできるのか!?


皆が見守るこの熱戦に決着が・・・!

 


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◇後手の邪魔な△5二桂を動かし、馬の王手で畳みかけ!勝負は決し投了図へ!

この長かった将棋もついに決着が見えてきました!
最後に微笑んだ女神はどちらなのか!?

再掲載 第12図から、投了図まで一気に進みます!
ここで環は後手玉を詰ますため、盤上の▲2三馬を寄せに参加させて勝負を決しました!!

【再掲載 第12図は△6三玉まで】
上図から▲2三馬で王手をかける手を作る!

 
・再掲載 第12図からの指し手

▲6四香 △同桂 ▲4一馬 △5二香

▲7二飛成(投了図)≫

【投了図は▲7二飛成まで】
▲7二飛成まで。先手の王城環の勝ち。

先手の環は第12図▲6四香と打ち、△同桂と5二の桂を動かし、▲4一馬と王手をかけます!(これで△6一金が動けば▲7四銀~▲5二馬までの詰み。)

対する後手のことはは貰った香を△5二香と打って粘り続けますが、それに対し環は▲7二飛成(投了図)と銀を取り・・・。


▲7二飛成以下、もう環は間違えないと確信。

 

 

 

この▲7二飛成以下、先手の環がもう寄せ間違える事はない感じた後手の忽那ことは女流二段は自らの負けを認め投了しました。


潔く負けを認め投了。

まで先手の王城環の勝ち。

 

 


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△投了図以下はどう詰むのか? そして・・・

それでは最後に投了図再掲載して、投了図以下の手順を解説しましょう。

【再掲載 投了図は▲7二飛成まで】
投了図以下の詰み手順は?

投了図の▲7二飛成*以下、後手は△同金*と取る一手に▲7四銀* △6二玉 ▲5二角成*までの詰みとなります。
よって投了図はもう後手玉は詰んでおり、投了やむなしの局面なのでした。

女流プロとは言え、前回の環の▲4二成香~▲3三馬~▲4四馬までの「成香と馬を玉に引き付けた手順」が大きく差を縮めた逆転の一手だったので、いくら圧倒的剛腕を持つ忽那ことは女流二段でもどうする事のできない差だったのです。

 


こうして、王城環に負けてしまった女流棋士 忽那ことは二段は対局前の約束通り「松山高校棋道部の顧問になり、環に将棋の指導をする」事になりました。

しかし王城環からすると、自分に負けた格下のことはに将棋を教わる事になるので何とも言えない気分でしょう。
一応今後の松山高校棋道部に女流プロの顧問ができ、環としては同等クラスの練習相手ができたという事で、もう自分の腕を持て余す事は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

△8八金!

 

 


◆激戦の末、環の勝利!・・・かに思えたが、実は先手の環玉に詰みがあった!?

王城 環
王城 環
オレの▲4三金の少し前
アンタの△7八金
(再掲載 第9図)
△8八金なら25手で詰んでた!

【再掲載 第9図は△7八金まで】
ここで△7八金に代えて△8八金なら!?

なんと、実は上記 再掲載 第9図で後手が△7八金に代えて△8八金(変化図)と打っていれば、以下25手詰で後手のことはの勝ちだった!?

【変化図は△8八金まで】
この金打ちなら25手詰で後手の勝ち!?

一体どういう事なのか?
もう一度将棋盤を取り出し、上記 変化図からこの形を検討してみましょう。
もしこの手で先手玉が詰んでいたら、ことはは何故この手順を指さなかったのでしょうか!?


Q.変化解説:『囲の王』第19話 王城環VS忽那ことは戦 第9図で△8八金なら?以下25手詰!?


変化手順解説

 


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◇詰んでいる事を知っていたが指さなかった!?ことはがほほ笑んだ理由とは?

実は途中の△7八金に代えて、△8八金なら25手詰で後手のことはの勝ちだった・・・。
この事実を知った環は、ことはに真意を確かめるため問い詰めました。

すると、ことははほほ笑み・・・!


ことはは、ほほ笑みその真意を語る。

 

 

 

 

 

ことはは何故、環の玉を詰まさなかったのか!?

気になるその答えは『囲の王』第19話(2020年7月31日更新!)にて!!


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(2020年7月31日 最新話更新!)


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