破門級の悪手で勝率6割!? 謎の戦法 対石田流「xaby角戦法」Part3 ~▲7四歩から▲5五角。二枚角型編2~


◆早石田封じ xaby角戦法「二枚角編2」

前回は「xaby角戦法」二枚角型の序盤について解説しました。


◎関連記事 ⇒ 破門級の悪手で勝率6割!? 謎の戦法 対石田流「xaby角戦法」Part2 ~▲7四歩から▲5五角。二枚角型編1~

●今までの記事一覧 ⇒ 石田流封じ「xaby角戦法」 シリーズ


△4五角打!△2七角打!と二枚角を自在に操り、先手陣の駒組みを制約する指し方を紹介しました。
先手は後手の二枚角を防ぎ、何とか第4図まで進める事ができました。

【第4図は16手目△7五歩まで】
ここに至るまで先手は一苦労だった。

今回は第4図から、先手が隙なく駒組みを進めた場合の展開を解説します。
第4図以下の手順は完全に力戦なので、指す人によって全然違う展開になるでしょう。
本記事で紹介する手順はあくまで一例。 一つの参考程度にお読みください。

今回からついに「xaby角戦法」仕掛けに入ります。
「一人時間差の△7五銀」が攻めのキーワード!
お楽しみください!

 


◇(16手目)△4二玉から持久戦へ。△7五歩の位の効果で先手は玉を囲いにくい。

第4図再掲載。

【再掲載 第4図は16手目△7五歩まで】
先手はここからどう将棋を組み立てる?

再掲載 第4図は、先手の作戦の岐路です。
どのように陣形を組み立てるか? どこの歩を突くのか? 全部手探りで考えなければいけないのです。
歩損をしても投了するには、まだ早い局面。
先手は諦めず、慎重に駒組みを進めます。

第4図(再掲載)からどう進むのか?

【再掲載 第4図は16手目△7五歩まで】
先手は以下慎重に駒組みを進める。

・再掲載 第4図からの指し手

▲4六歩 △4二玉 ▲4七銀(第5図)

【第5図は19手目▲4七銀まで】
▲4七銀型から▲3六歩~▲3七桂型を狙う。

先手は▲4六歩~▲4七銀(第5図)と指し、次に▲3六歩~▲3七桂型を作れるようにします。
桂馬をいつでも使える形にしておけば、攻めの構想は立てれます。
そして▲4七銀のもう一つの狙いは、▲5六銀から▲4五銀(▲5五銀)角にプレッシャーをかける事。

対する後手は一先ず△4二玉と囲います。

 

 


△(変化18手目)玉は左・右・真ん中のどこに囲うと良い? 

△4二玉のところ、△6二玉から7筋に囲って先手の2筋の飛車から遠ざかり、振り飛車のような将棋にする方針もあります。(参考A図)

【参考A図は30手目△4四銀まで】
先手の飛車から遠い場所に囲って戦う方針。

参考A図も有力ですが、△7六歩と伸ばしてしまう将来▲7五香が生じているのが気になる所。
△6二玉の振り飛車型4筋~1筋から強く勝負を挑めるので、相手の飛車側が薄い時に採用するのが良いでしょう。

感覚としては、振り飛車に似ています。

◎△6二玉型(振り飛車型)のメリット・デメリット

メリット

1.先手の2筋の飛車から後手玉が遠いので、玉が堅くなりやすい。

2.玉を囲った後は、△3三銀・△2一桂を攻めに使って勝負できる。

3.感覚的には振り飛車に近い捌きの将棋となる。

 

デメリット

1.7四地点が薄いのが気になる。(将来▲7五香▲6六桂~▲7四香(▲7四桂打)といった手が厳しい。

2.相手の飛車側を攻めるので、一気に攻め倒して勝ち!の将棋にはならない。

3.伸びた△7五歩の始末に困る展開になりやすい。(7五・7四地点がケアできれば堅い囲いになる。)

 

他にも△5二玉~△3二金~△7二金型にして、飛車の打ち込む隙のない中住まい型にする手もあります。(参考B図)

【参考B図は32手目△7三桂まで】
素早く攻撃陣も作れ、左右の桂も活用できる。

△5二玉と中央に囲っているので、左右どちらの桂も跳ねられるのがメリットです。
後手の囲いはもう完成しているので、後手は仕掛ける事以外考える必要がありません。

逆に言えば、ここで後手から仕掛ける手がないと指す手がないのが弱点です。
中住まいも堅い囲いとは言えず、先手から反撃を受けるとたちまち崩されてしまいます。

◎△5二玉型(中住まい型)のメリット・デメリット

メリット

1.駒の打ち込む場所がなく、先手の飛車打ちに強い。

2.左右の桂馬を攻めに使う事ができる。

3.△3二金~△7二金として左右の桂を跳ねるだけで駒組み完成。隙もなく毎度同じ形に組めるので覚えやすい。

 

デメリット

1.玉が薄いので先手からの反撃を受けるとすぐ崩される。

2.駒組みに発展性がなく、仕掛ける手がないと次に指す手に困る。

3.攻め筋自体は単調で毎回同じ。相手に読まれやすい。

△6二玉型か、△5二玉型か、△4二玉型か? このあたりは自分の実戦経験と好みで選んでください。
指し込んで行くと自分に合った玉形が自ずと見えてきます。

最善の形はこれだ!という事はなく、指す人次第で大きく方針が分かれます。

 

 



◇(19手目)角の逃げ道はどうする?どこに角を利かすべきか。

では戻って第5図再掲載。

【再掲載 第5図は19手目▲4七銀まで】
△4二玉型の展開の一例。どうなるのか?

・再掲載 第5図からの指し手

△6四歩 ▲2六歩 △3二玉 ▲2五歩

△3三銀 ▲3六歩 △7四銀(第6図)

【第6図は26手目△7四銀まで】
角は△6三角と逃がし2七地点を狙う。

今回は△6四歩が良い角の逃げ道です。
△4四歩~△4三角と逃げると、先手の金銀が二枚も利いている堅い8七地点を狙う事になります。

それよりも先手に飛車が一枚しか利いていない2七地点&将来桂頭となる3六地点を角で狙える△6三角が良い引き場所です。(将来△7四角~△4七角成の角切りも有力手になる。)

★「xaby角戦法」二枚角型のポイント1

・二枚角型では2七地点・3六地点を狙いやすい△6三角型が良い。

 


◇(26手目)後手の囲いが完成。 飛車の打ち込みに強い囲いで対応。

第6図再掲載。

【再掲載 第6図は26手目△7四銀まで】
後手は玉を囲った。次は攻撃陣を作る。

後手は△3二玉~△3三銀と玉を囲いました。
一先ず一安心の玉形です。

ここから後手は△7三銀を使って、先手を囲いにくくし、攻撃陣を組み立てる時間です。
△7五歩の効果で、先手は▲7七銀と上がれません。(▲7七銀には△7六歩▲8八銀と引く事になる。)

位の確保のために△7四銀と上がった第6図(再掲載)。
実は先手は▲8六歩~▲8七銀銀冠に組む事ができません。

どうしてなのか? 第6図(再掲載)から銀冠に組むと駄目なのでしょうか?

【再掲載 第6図は26手目△7四銀まで】
▲8六歩~▲8七銀と銀冠に組むと?

・再掲載 第6図からの指し手

▲8六歩 △7六歩 ▲8七銀 △7五銀

▲6八玉 △4四角(変化A図)

【変化A図は30手目△4四角まで】
銀冠に組むとこの角打ちで後手有利。

先手が▲8六歩~▲8七銀と銀冠に組もうとした瞬間△7六歩~△7五銀で先手の▲7七桂・▲6六歩を消します。
そして最後に△4四角と打って、上記変化A図です。

こうなれば後手の△9九角成を先手は受ける事ができません。 後手有利の局面です。
この△7六歩~△7五銀の効果で、先手は▲8七銀と立つ事ができないのです。

つまり第6図(再掲載)では、先手は矢倉・銀冠に組む事ができず既に駒組みに困っているのです。
後手は自然と駒組みを進めるだけで、先手は次第に手に困っていきます。

【再掲載 第6図は26手目△7四銀まで】
先手は玉の囲い方が難しい。

・再掲載 第6図からの指し手

▲6八玉 △4四歩 ▲1六歩 △7三桂

▲5八金 △4二金(第7図)

【第7図は32手目△4二金まで】
後手は銀桂を活用。先手は指し手に困る。

後手は△7四銀~△7三桂と攻撃陣を作り、△4四歩(△4五歩から歩交換の狙い。)から△4二金囲いを完成させます。
△3三銀~△4二金型飛車の打ち込みを警戒したバランスの良い囲いです。

 

 


◇(32手目)「xaby角」作戦勝ち。 先手は手に困る局面を迎える。

第7図再掲載。

【再掲載 第7図は32手目△4二金まで】
後手は有効な待ち手が多い。作戦勝ち。

後手はさらに力を溜めます。

後手の方針としては、手に困っている先手に一手でも多く指させようとしています。
そうすれば先手は次第に指す手がなくなり、悪手を指さざるを得なくなります。
これが作戦勝ちした時、よく出現する方針です。

持久戦で作戦勝ちした場合は、自分から仕掛けず一手でも相手に多く指させるのがコツです。
そうすると自ずと手に困った相手は自爆していきます。

 

では再掲載 第7図から後手はどのように待つのでしょうか?
盤面を進めてみましょう。

【再掲載 第7図は32手目△4二金まで】
後手は有効な待ち手が多い。先手どうする?

・再掲載 第7図からの指し手

▲2六飛(第8図)

【第8図は33手目▲2六飛まで】
▲3七桂の前に▲2六飛が絶対手。

先手は何とか右桂を活用したいのですが、その前に▲2六飛(第8図)が大事な手。
ここで▲3七桂は悪手後手が一気に有利になるからです。

 

 


△(変化33手目)先手が桂頭を守らずに▲3七桂なら? 

第7図▲2六飛と浮かず、▲3七桂(変化B図)だとどうなるのでしょうか?
変化B図から△5四角の効果で▲3七桂を咎める事ができます。

【変化B図は33手目▲3七桂まで】
△5四角型の効果で▲3七桂は悪手。

・変化B図からの指し手

△3五歩▲同歩△3六歩(変化B結果図)

【変化B結果図は36手目△3六歩まで】
桂取りが受からず後手有利。

この桂頭攻めの筋は「xaby角戦法」頻出する手筋なので覚えておきましょう。

★「xaby角戦法」二枚角型のポイント2

・先手が桂頭を守らずに▲3七桂と跳ねたら即△3五歩!

 


◇(33手目)後手は力を溜める。先手に一手でも多く指させ隙を作るのがコツ。

では再掲載8図解説に戻ります。

後手は指したいが多い局面です。(△9四歩~△9五歩、△8四歩、など。)
ここから後手は攻めず、自陣を整える手を指していきます。
そうすると自然と先手が指し手に困って行くのですから・・・。

【再掲載 第8図は33手目▲2六飛まで】
後手はさらに力を溜める。

・再掲載 第8図からの指し手

△7六歩 ▲3七桂 △8四歩 ▲1五歩

△9四歩 ▲9六歩(第9図)

【第9図は39手目▲9六歩まで】
後手は攻めの準備が整った!

後手の△7六歩△6五桂(△8五桂)~△7七歩成の攻め筋を作ったもの。
続く△8四歩は先手の▲8六歩をけん制した手。(▲8六歩と突けば△8五歩▲同歩△同銀と8筋交換で後手十分。)
その後の△9四歩▲9六歩の交換も、△9五歩▲同歩△9七歩~△8五桂端攻めを狙った手です。(この時△8四歩の効果で△8五桂に紐がついている。)
このあたり後手は有効手を連発しています。

対して先手が指した手は飛車を浮いて右桂を跳ねたぐらいしか有効な手はありません。
▲9六歩は後手に端攻めを与え▲1五歩は一手パスのような手です。
しかし先手は他に代わる手が難しい局面なのです。

 

 


◇(38手目)後手の攻撃陣は完成。ついに仕掛け開始! ポイントは△6一金型。

先手が指す手に困り、後手の作戦勝ちとなった第9図再掲載。
ついに「xaby角」が仕掛けます!

【再掲載 第9図は38手目▲9六歩まで】
後は仕掛けるのみ!

・再掲載 第9図からの指し手

△6五桂 ▲6六歩 △7七桂成 ▲同桂(第10図)

【第10図は43手目▲同桂まで】
△6五桂~△7七桂成から仕掛ける!

後手は△6五桂~△7七桂成から仕掛けていきます。
ちなみに△6五桂の瞬間に▲7三飛がありそうですが、△5二角(変化C図)で受かっています。

【変化C図は42手目△5二角まで】
次に△7二金で飛車が死ぬ。後手優勢。

このように後手は飛車を打たれても、角が手持ちにあればほとんど受かります。
今の変化でもわかったように△6一金型が飛車の打ち込みを予防しています。

この二枚角型のポイントは△6一金型で保留する事で、先手からの飛車打ちを消している事です。(△7二金型だとかえって▲8一飛・▲6一飛が生じる。)

★「xaby角戦法」二枚角型のポイント3

△6一金型がポイント。 ▲8一飛・▲6一飛を消す。 これは△5二玉型・△4二玉型共通。

 


◇(43手目変化)▲7七同桂に△同歩成じゃない!? 次の一手が攻めを継続する好手!

では第9図再掲載。

後手は△6五桂~△7七桂成と仕掛けました。
以下▲7七同桂(再掲載 第10図)△同歩成・・・ではないのです!

【再掲載 第10図は43手目▲同桂まで】
次に△同歩成…ではない。

一目△同歩成から桂交換をしたい局面です。
再掲載第9図で、△同歩成(変化D図)だと何が不味いのでしょうか?

【変化D図は44手目△同歩成まで】
普通に桂交換で問題なさそうだが?

・変化D図からの指し手

▲同銀  △7六歩 ▲8八銀 △7五銀

▲2四歩 △同歩  ▲2五歩(変化D失敗図)

【変化D失敗図は51手目▲2五歩まで】
先手はこの継ぎ歩攻めを常時狙っている。

先手は一歩手持ちにした瞬間、▲2四歩~▲2五歩継ぎ歩攻めがあるのです。
この継ぎ歩攻めは相矢倉の将棋でよく出る手筋で、後手が△3三銀・△3二金・△2二玉型の矢倉囲いでも有力な攻め筋です。
先手に一歩渡すと、常にこのカウンターを警戒しなければならないのです。

逆に言えば、先手を持った時は一歩手持ちにして▲2四歩~▲2五歩を狙いにしていくのが良いでしょう。

★「xaby角戦法」二枚角型のポイント4

・先手に一歩渡すと▲2四歩~▲2五歩がある。 歩を渡す時は要注意!

 


◇(43手目)一人時間差の△7五銀が好手! 先手にはもう受けがない。

では第10図再掲載。
この局面で歩を渡さない攻めはあるのでしょうか?

 

それがあるのです!
では次の一手をどうぞ!

【再掲載 第10図は43手目▲同桂まで】
先手に歩を渡さず攻めを続ける手は?

・再掲載 第10図からの指し手

△7五銀!(第11図)

【第11図は44手目△7五銀まで】
次に△6六銀~△7七歩成が厳しすぎる!

それが△7五銀(第11図)一人時間差です!
狙いは次の△6六銀~△7七歩成の7筋攻めです。
この△7五銀が好手で、先手は受けが効かないのです。

例えば第11図▲6五桂(▲8五桂)△同歩効果なし。
他に第11図▲6七金右△7七歩成▲同銀△5五桂(変化E図)後手有利です。

【変化E図は48手目△5五桂まで】
桂の両取り炸裂。後手優勢。

この△5五桂の手筋は、先手を▲4七銀型に限定させやすい「xaby角戦法」二枚角型ではよく登場する手。
そして△7五銀の一人時間差は「先手に歩を渡さない」&「7七地点を受けさせない」という一石二鳥の好手なのでした。

★「xaby角戦法」二枚角型のポイント5

・先手に歩を渡さない一人時間差△7五銀が決め手。 この銀の使い方が「xaby角」二枚角型では大事。

 


◇(44手目)角銀桂の攻めが炸裂!7筋を破壊して「xaby角」優勢!

では戻って第11図再掲載。
ここが最後の決め手なので、もう一頑張りお付き合いください。

【再掲載 第11図は44手目△7五銀まで】
後手の理想的な攻め筋を紹介。

もう第11図先手は7筋は諦めるしかありません。
仮に先手がここで7筋を放置して駒組みを進めたら、どんな後手の攻めが決まるのか?
最後にその手順を紹介して終わりたいと思います。

再掲載 第11図から角銀桂の怒涛の攻めが炸裂します!

【再掲載 第11図は44手目△7五銀まで】
先手の左辺が一気に崩壊する。

・再掲載 第11図からの指し手

▲5六銀 △6六銀 ▲8二飛 △7七歩成

▲同銀     △同銀成 ▲同金    △7六歩(第12図)

【第12図は52手目△7六歩まで】
この△7六歩の楔が強烈。先手崩壊。

手順が長くなりましたが、やっている事は△6六銀から7筋を攻めただけです。
7筋を清算して△7六歩で第12図。
後はもうどう受けても先手陣は崩壊します。

例えば第12図▲7八金(変化F1図)と引いても。

【変化F1図は53手目▲7八金まで】
金を引いたが7七地点の攻めは続く。

・変化F1図からの指し手

△7七銀 ▲同金    △同歩成 ▲同玉

△7六歩 ▲6七玉 △7七角(変化F2図)

【変化F2図は60手目△7七角まで】
△7五桂・△9九角成が厳しく後手勝勢。

変化F2図まで進むと、次の△9九角成~△7七馬の寄せがあります。
他に変化F2図から△7五桂▲7八玉△8七桂成▲同玉△8八金▲9七玉△9五歩(変化F結果1図)の寄せもあり後手勝ちです。

【変化F結果図は△9五歩まで】
端に追い込み△9五歩で寄り。後手勝ち。

「端玉には端歩」の格言を地で行くのが寄せの好手ですね。

よって再掲載 第12図では▲7八金引いても悪いのです。
では他の手ならどうでしょうか?

【再掲載 第12図は52手目△7六歩まで】
先手は▲7八金と引いても悪い。残るは?

・再掲載 第12図からの指し手

▲6七金寄 △7五桂!(結果図)

【結果図は54手目△7五桂まで】
金を寄ってもこの桂打ちで先手崩壊!

▲6七金寄と横に避けても△7五桂が痛打!
結果図から▲6六金と逃げても△7七角王手金取り先手潰れ。
よって結果図△6七桂成金取りを受ける手立てはありません。

さらに結果図では他に△8八角と足して、次に△7七歩成と攻める手もあります。
つまりこうなれば後手勝勢!

 

こうして先手は「xaby角戦法」の餌食となったのでした・・・。

 

 



◆対石田流「xaby角戦法」Part3 二枚角型編2 まとめ

これで「xaby角戦法」二枚角編は終わりです。
このPart3まで読んだあなたは「xaby角戦法」の基本が完全に体得できたはずです。

「筋違い角棒銀型」「二枚角型」さえ覚えれば「xaby角戦法」は指しこなせるのですから。

Part2から始まった△5四角▲7四歩(二枚角型基本図)の変化でしたが、これで自信を持って対応できる事でしょう。

【二枚角基本図はは7手目▲7四歩まで】
強く△同歩で後手有利。もう怖くない。

最後に「xaby角戦法」Part3 二枚角型2で紹介したポイントをまとめて終わります。

●「xaby角戦法」二枚角型2 ポイントまとめ

1.二枚角型では2七地点・3六地点を狙いやすい△6三角型が良い。(△6四歩図)

  【△6四歩図は20手目△6四歩まで】  
2七・3六を狙う。△6三角~△7四角も狙い。

 

2.先手が桂頭を守らずに▲3七桂と跳ねたら即△3五歩~△3六歩!(再掲載 変化B結果図)

【再掲載 変化B結果図は36手目△3六歩まで】
   「xaby角戦法」では頻出する手筋。  

 

3.△6一金型がポイント。▲8一飛・▲6一飛を消す。 これは△5二玉型・△4二玉型共通。(再掲載 第9図)

  【再掲載 第9図は38手目▲9六歩まで】  
△7二金型だと▲6一飛・▲8一飛が生じる。

 

4.先手に一歩渡すと▲2四歩~▲2五歩がある。 歩を渡す時は要注意!(再掲載 変化D失敗図)

【再掲載 変化D1結果図は51手目▲2五歩まで】
 先手に歩を渡すと、常時この返し技がある。 

 

5.先手に一歩も渡さない一人時間差の△7五銀が決め手。 この右銀の使い方が「xaby角」二枚角型では大事。(再掲載 第11図)

 【再掲載 第11図は44手目△7五銀まで】 
     右銀がこの戦法の攻めのキーマン。     

 

さらに今回のテーマとなった△6二玉型・△5二玉型・△4二玉型の特徴をまとめておきます。

 

●「xaby角戦法」二枚角型 玉型の特徴まとめ。

・▲6二玉型(振り飛車型)

   【△6二玉型図は30手目△4四銀まで】   
  先手の飛車から遠い場所に囲って戦う方針。  

◎△6二玉型のメリット・デメリット

メリット

1.先手の2筋の飛車から後手玉が遠いので、玉が堅くなりやすい。

2.玉を囲った後は、△3三銀・△2一桂を攻めに使って勝負できる。

3.感覚的には振り飛車に近い捌きの将棋となる。

 

デメリット

1.7四地点が薄いのが気になる。(将来▲7五香▲6六桂~▲7四香(▲7四桂打)といった手が厳しい。

2.相手の飛車側を攻めるので、一気に攻め倒して勝ち!の将棋にはならない。

3.伸びた△7五歩の始末に困る展開になりやすい。(7五・7四地点がケアできれば堅い囲いになる。)

 

・△5二玉型(中住まい型)

   【△5二玉型図は32手目△7三桂まで】   
  素早く攻撃陣作れ、左右の桂も活用できる。  

◎△5二玉型(中住まい型)のメリット・デメリット

メリット

1.駒の打ち込む場所がなく、先手の飛車打ちに強い。

2.左右の桂馬を攻めに使う事ができる。

3.△3二金~△7二金として左右の桂を跳ねるだけなので覚えやすい。隙もなく毎度同じ形に組めるので覚えやすい。

 

デメリット

1.玉が薄いので先手からの反撃を受けるとすぐ崩される。

2.駒組みに発展性がなく、仕掛ける手がないと次に指す手に困る。

3.攻め筋自体は単調で毎回同じ。相手に読まれやすい。

 

・△4二玉型(居飛車型)

   【△4二玉型図は38手目▲9六歩まで】   
   後手玉は堅く、先手の玉頭を攻めれる。   

◎△4二玉型(中住まい型)のメリット・デメリット

メリット

1.△6二玉型ほどではないが、堅い玉形にできる。

2.先手の玉頭である9筋~6筋を戦場にできる。攻めが決まれば一発で将棋が終わる。

3.飛車の打ち込みに強い△6一金型にしやすい。

 

デメリット

1.先手の飛車先に玉を囲うのでカウンターを食らいやすい。

2.攻め足自体はそれほど早くなく、ゆっくり駒組みを進める展開になる。

3.4筋~1筋は自分の玉頭なので、先手の3筋の桂頭を攻めた時に反動が来る。

これで「xaby角戦法」の解説は全て終わりです。
今回まで紹介した「筋違い角棒銀型」「二枚角型」の二つさえ覚えておけば、対石田流に自分の土俵で戦えます。

この対石田流のマイナー戦法「xaby角戦法」を使い、石田流使いを苦しめてみましょう。
簡単に覚えられる割に効果は抜群です!

さらに詳しく知りたい方は『早石田封じ xaby角戦法』を買って読んでみてください。(下記の関連商品で購入できます。)

 

 


◆次回予告!石田流側を持ったらどうすればいい?「xaby角対策」編

次回は「xaby角戦法」を食らった石田流側の視点で、あらゆる「xaby角対策」を紹介します。
犠牲者のxabyさんが考えた対策もあり、この戦法の歴史を振り返る記事になりそうです。

xabyさんが愛用していた対策の一つを掲載しておきます。(▲5六角型図)

【▲5六角型図は7手目▲5六角まで】
最有力と言われる形。

 


◆今回の記事の棋譜再生&kifファイルダウンロード

この記事で解説した棋譜を動かして再生できます。

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さらに今回解説した記事を「解説付きkifファイル」でダウンロードできます。

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▽関連商品

*早石田封じ xaby角戦法!* 定価:275円

著:Level8 イラスト:やくもせん 2019年3月発売。全69ページ。 石田流三間飛車の出だし▲7六歩△3四歩▲7五歩に△8八角成▲同銀に”△5四角”・・・!?以下石田流相手に棒銀が炸裂! 「破門級の悪手」で歯車を乱す!苦手意識がゼロになる、裏技を公開! 2010年1月、ニコニコ生放送の将棋生放送主xabyさんが30局以上も犠牲になった事から「xabyさんを殺す角『xaby角戦法』」と呼ばれる。 「ネット将棋で指してみたら勝率61%だった。(某アプリの三段)」とLevel8さんが著書の中で話す。 『xaby角戦法』の真な狙いは「石田流相手の棒銀」を炸裂させる事! 意外と勝てる早石田破り『xaby角戦法』を初めて解説した本書は、石田流に困るあなたに必読の一冊! さらにxaby角に対する最善の駒組み「▲4五歩位取り」を解説。xaby角に困っている石田党の方も手に取っていただけると幸いです。 ※電子書籍だけでなく、製本直送.comから紙の本を製本して買う事も可能です。

『早石田封じ xaby角戦法!』の商品レビューを読む。


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